オーサカインディーゲームサミットの興奮冷めやらぬ中、今度はサンサン劇場へ向かいます。
というわけでサンサン劇場で見てきたのはこれ!
国内上映権が切れてしまう本作、最終上映となる10/7に先駆けて当然のごとくマサラ上映が開催決定!
当初はオーサカインディーゲームサミット申込みとうっかり予定が被ってしまったので断念しようと思ってましたが、まだ席が空いてたので命捨てがまるは今ぞ!とばかりに参加を決意。
というわけでオーサカインディーゲームサミットからそのまま塚口へ直行。
恒例の町内会モードとなった待合室には、ファンの方が作ったという祭壇が。
後光輝く祭壇があまりにも眩しい。ハエたたきと虫眼鏡が安置されている祭壇って……。
そして今回も恒例の「タージマハルエベレスト塚口店」の出店があるのでカレーでエネルギー補給。
毎回思いますが、なにも知らない人がこの光景を見たらとても映画館とは思えないでしょう。なぜ映画館でカレーが出てくるのか。なぜ待合室にシートと長机が設置されているのか。謎の映画館、塚口サンサン劇場。
さらに恒例のお土産も頂きます。
さらにさらに入場者特典として、
みんな大好き「I WILL KILL YOU」クリアカード!
なんだよこの物騒極まりないアイテムは。
といった感じでいつも通り上映開始前なのに色んな意味で充実しているサンサン劇場ですがまだ上映前です。
そして上映時間が迫ってきたので館内へ。
恒例の上映前スクリーンはこんな感じ。
「左手にサイリウム、右手にハエ叩きOK」という前代未聞のレギュレーションが表示されていますがもはやそこに疑問を呈する観客は一人もいません。これが塚口。というかすでに客席のそこかしこにハエ叩きが見え隠れしており始まってます。
そして館内後方から近づいてくるのは、もちろん我らがシネマイスター☆トムの気配!
登場と同時にハエ叩きを配布し始めるあたりが実に塚口。ハエ叩きを配布する映画館とか人類史上ここだけだと思います。今いるここはどこ? 魔界?
そんな疑問を挟む余裕はもはやどこにもありません。
初マッキー、初マサラ、初塚口の方々も巻き込んで、宇宙一カッコいいハエに大声援を送る「巻ー」ラストマサラ上映、開始(はじめ)ッッッ!
本作を見るのはこれが2回目か3回目だったと思いますが、やはりラージャマウリ監督は創造神であるということを見せつけられる思いですね。
「主人公が冒頭で早々に殺されてあとはずっとハエ」とか書き出すと完全に出落ち感満載の設定ですが、これを出落ちで終わらせず3時間持たせるというだけですごいのに、最後までしっかりあんこが詰まったたい焼きの如き映画に仕上げるのがすごすぎる。そりゃあ冒頭のスタッフロールで「S. S. Rajamouli」の名前が出た途端に客席からフルスロットル歓声が上がろうというもの。
今回はマサラ上映だったので歓声に加えて紙吹雪とクラッカーがOKだったんですが、もうこの時点で床は紙吹雪で、空中はクラッカーの煙ですごいことになってましたがこれからもっとすごいことになるという……。
本作はコメディ要素もふんだんに盛り込んでいながらハードな復讐劇という側面もある作品です。
なのでインド映画のお約束のダンスシーンの中にも、恋愛を全面に押し出したもの以外にも殺意マシマシのテーマソング「Eedaa Eedaa」があります。
マサラ上映ではふだんの映画館では決してできないことができるのが楽しいわけですが、今回のマサラ上映で最高に楽しかったのが、このテーマソングの「今すぐやるべき10のこと」のところ。
「1、お前を殺す」「2、お前を殺す」「3、お前を殺す」に合わせて誰からともなくクラッカーを合わせてくるのが最高に気持ちよかった!
今回初参加だった方やまだ塚口を知らない方のために誓って言いますが、これはあくまで自然発生的に生まれた連帯であり事前に打ち合わせしてたとかではありません。この連帯、この一体感こそ塚口よ。ハコがプロなら客もプロ、自分が楽しむだけでなくみんなんが楽しむ、みんなで楽しむ。これこそが塚口のマサラ上映だ!
紙吹雪も毎度のことながら実にいい仕事をしてました。序盤のダンスシーンで舞う木の葉に合わせて舞う紙吹雪はもはや舞台装置。
また本作、マッキーがハエに転生してからは「ミクロキッズ」を想起させるような極小の世界でのアドベンチャーが展開されるんですが、マッキー視点のCGスペクタクルに紙吹雪が実によく合う。
もちろん歓声もすごかったですね。本作の悪役であるスディープ氏演じるスディープの登場シーンでは黄色い歓声が上がり、彼の被るほとんどドリフのアクシデントの数々には笑いが巻き起こる。前述の通り本作は復讐劇でありスディープは悪辣な実業家なわけですが、同時にコメディリリーフでもあるんですよね。なので今回のマサラ上映ではそこかしこで笑いが起きてて、「みんなで面白い映画を見る」という映画を見ることのプリミティブな楽しさを体験できたと思います。
歓声といえばある意味本作の最大の見せ場であるインターバル時の盛り上がりはすごかった。インド映画……というかラージャマウリ作品はこの物語の折り返し地点であるインターバルの盛り上がりがすごいということを改めて思い知らされました。特に本作のインターバルのカットのかっこよさは異常。なんでただのハエがこんなにかっこいいんだ。そこから後半パートのただのハエのかっこよさとスディープの受難がさらに加速度的に上がっていくのが実にラージャマウリ作品。
後半はもうほとんどハエ版チャイルド・プレイといった感じで、スディープに対する攻撃がとにかく地味に痛いので客席からは悲鳴が上がることしばしば。
そしてラストシーン、アクション映画のお約束である悪の拠点の大爆発! 最大の大歓声、ヤケクソ気味のクラッカー、スクリーンを覆い隠すほどの紙吹雪!
ラージャマウリ作品は改めて考えると奇をてらった方向性ではなく、王道の展開が多いんですよね。ただそこに含まれているエンターテイメント濃度が明らかに人間の脳が耐えられるレベルではないという……。
といった感じで大盛りあがりのうちに「マッキー」ラストマサラは終了。
しかし一流(われら)にはその先がある!
というわけで今度は今月末、間髪入れずに「RRR」マサラ上映が開催されます。なんで月2回もマサラ上映が開催されるんだ体が持たんわ絶対行きます。
そして年末にかけてまたいつも通りなんかやらかすみたいなので今年も最後まで気が抜けません。今度はなにをやる気なんだ塚口サンサン劇場。