朝から咳がひどいために、一織はその日の仕事も学校も、全ての活動を強制的に休みにされてしまった。
[chapter:息をするために]
「いおりん、大丈夫?」
「、だい、じょ……げほ、ごほ、ぇほ」
様子を見に来たのは、仕事のために学校を早退してきた環であった。どうやら、学校と仕事とのほんの数分の間を縫ってわざわざ寮まで見に来たらしい。
梯子の上から自身を覗き込む環は、学校に行っていたからか制服のままであった。そのまま仕事に行くはずなのに、私服に着替えなくていいのだろうか。
なんて、指摘してやれたらよかったのだが。あまりにも咳の勢いが激しいために、何か自身の意志を伝えるのも今の一織には一苦労であった。
「げほ、ッ」
「ベッド、降りる? 危なくね?」
「げほげほ、ッ、いま、です、っか?」
「いや、今じゃなくて」
困ったように顔を窺ってくる環は、思っていたよりも頼もしい。背中を摩る手は迷いがなくて、忘れてしまいそうになる正しい息の仕方も思い出させてくれる。
今も咳き込んでいる一織の背を摩っている環は、何かを考えながら梯子から身を乗り出して自身の背を摩っている。危なくないのか、と思うが、梯子くらいの高さなら環ほどの運動神経があれば大丈夫なのかもしれない。
「ん~……やっぱ、あぶねぇよ」
「ごほ……」
環はなんとかして自分を下したいようだが、正直なところ降りるほどの元気はない。朝もナギが降ろそうとしてくれたのをわざわざ断って自分のベッドに寝ているのだ。面倒くさかった、という自分らしくない思いもわずかにあるのだが。それは全て、熱のせいで体が怠いせい、ということにして思考は放棄していた。否、放棄せざるを得ないほどに今の一織は咳に困らせられていた。
「俺が背負う、って言っても、だめ?」
「げほ、っごほ」
咳き込むたびに背中を跳ねさせるためか、上体を起こしたままでは天井が近く、そのたびに背が天井と近くなってしまう。気を付けなければ、そのうち頭や背中をぶつけてしまいそうだった。
「ッ、げほ」
「いおりん、ごめん」
「えッ!?」
そろそろ環も行かなければならないだろう、と口にしようとしたが、どうやらそれは環もわかっていたらしい。珍しく腕にはまっている腕時計を確認すると、未だ治まらない咳に暴れる一織の体を、半ば抱えるようにして梯子を下りようとする。
「まッ、ごほごほ、けほ、」
「っと、大丈夫?」
さすがに危ないから、と抵抗しようとすると、まるでそれがわかったように治まりかけていた咳が邪魔をする。そんな一織を見て慌てたように背を摩る環は、少し怯えていた。
「すみませ、だいじょうぶ、です」
「ん。いおりん、降りれる?」
「……はい」
さすがに環に下されるのは気が引ける。支えられるだけならまだしも、抱えられるのは男子高校生としての意地が許さなかった。
なんとか咳の治まっている間に、と梯子に足をかける。足が震えてしまうのは、上がり始めた体温のせいか、それとも咳で消耗してしまった体力のせいかは一織にはわからない。心配しているらしい環は自分が落ちないように、と下で待機しているようだった。
「けほ、……は」
いつの間にか下に敷かれていた布団に足を踏み入れると、どうしようもない安堵が身を包む。ざらざらとした喉が痛くて、どうしようもなく眉が寄ってしまう。反射的にそろそろと首元に手を伸ばすと、環の眉間に刻まれた皺が深くなる。
「喉、いてーの?」
「咳のせい、です。四葉さんも、あまり、近寄らないで」
病院には朝一番で連れて行ってもらったものの、薬がすぐに効いてくれるわけではない。ただの風邪だと診断されたものの、もしもあの人が罹ってすぃまったら、と想像するだけで一織の背筋は凍りそうだった。
「……もうすぐ、行かなきゃだから。それまでは、いいだろ?」
しゅん、とそれこそ垂れた動物の耳が見えそうなほどわかりやすく萎れた環に、一織はどうしていいかわからなくなる。実際、環がここにいられるのはあとほんの数分だった。
「しかた、ありませんね」
「! へへ。……あ、これ、やる」
「なんですか?」
「蜂蜜の、飴」
ころん、と手の上に転がされたそれは、綺麗な琥珀色をしていた。可愛らしいサイズの琥珀色はどこかで見たことがある気がした。
「みっきーが前くれたやつ。多分、喉にいいやつ」
「兄さんの……。いいんですか?」
「だって、いおりんの喉痛そうだし。俺、今元気だから」
眉をへの字に下げてそう言った環は、ちらりと時計を確認すると名残惜しそうな顔をしながら立ち上がる。どうやら、そろそろ出なければいけない時間らしい。
「いおりん、無理すんなよ」
「おとなしく寝ていますよ。四葉さんも、仕事、頑張ってください」
ひらりと手を振ると、環は少し寂しそうな顔をしてそれでも一つおう、と返事をすると部屋から出て行った。
環一人が居なくなっただけなのに、なぜか見知った自身の部屋が広がった気がして、落ち着かなくなる。下に寝ているせいだ、と強引に自分を納得させて布団に寝転ぶと、途端に治まっていたはずの咳がぶり返す。
「! げほげほ、ッ、ごほ、」
胸元を握りしめて、一人で耐えるそれは苦しくて辛い。先ほどまで背中を摩ってくれる体温があったからなおさらだ。環が来るまでも一人で耐えていたのに、どうしてか寂しいと感じてしまう自分がいた。
幼いころだって、一人で寝込んでいたのに。気づかない間に、自分は随分と弱くなってしまったのかもしれない。
「けほけほ、ッぅ」
悲しいわけではないのにあふれてくる涙を拭う余裕すら今の一織にはなかった。咳き込むたびに喉が痛んで、息が苦しくなる。この広い寮内に一人しかいないことがよくわかって、胸に隙間風が入り込んだような気になる。
「は、……けほ」
ようやく咳が落ち着いたと思う頃には全身が汗でびしょびしょで、着替えなければ、と冷静な頭で思うのにも関わらず、咳で疲れ切った体はいうことを聞いてくれない。だめだ、と頭では警報が鳴るのに、そのまま瞳が閉じていき、意識は遠のいていってしまった。
[newpage]
[chapter:折れないように]
不意に目が覚めて、ぼんやりとした視界の中見覚えのない景色に一瞬混乱してしまう。しかし、少しずつ起きていく意識に、ようやく自身の寝る前の記憶がよみがえってきた。あまり開かない目でスマートフォンの電源をつけると、最後の記憶からは3時間ほどが経っていた。このまま眠ってしまいたい、なんて堕落した思考と、起きたなら食事をして薬を飲まなければ、という理性的な自分が頭の中で舌戦を繰り広げそうになる。
そんな中頭をかすめたのは、今日の昼食づくりを担ってくれた人の名前だった。風邪をひくと決まって食欲が落ちてしまう自分のために、簡単に温められて食べやすいものを作ってくれた兄のためにも、やはり昼食は食べなければならないだろう。
強烈な眠気に閉じかけていた瞳をこじ開けると、カーテンの隙間から漏れ出た光の明るさに目を細める。外は、随分と天気がいいようだった。
「ごはん、たべない、と……」
なんとか理性で眠気を押し止めさせると、一織はゆっくりと布団から起き上がる。少し頭が揺れた気がしたが、これくらいはいつも通りだと戻りたがる体を叱咤して、念のためにゆっくりと立ち上がる。やはり、視界がくらくらと揺れてしまう。どうやら、それなりに今の自分は熱があるらしい。どこか冷静な頭でそう自己分析をしながら、ふらふらと廊下に歩み出る。
さすがに小鳥遊寮には手すりの類はついていないため、壁伝いに階段を下りていく。視界は安定せず、体も重怠くていうことを聞いてくれない。それに加えて時折零れ落ちる咳が歩みを邪魔して、ただ階段を下りるだけの行動が、ひどく困難なものに思えた。
「げほ、っけほ、こほ」
とうとう抑えられなくなった咳がこぼれたその時、着地しようと思っていた足がずるりと滑る。
「!!」
危ない、と思う間もなくうまく動かない体が階段を滑っていく。
「ッ、」
ガンッという大きな音とともに、強かに床に頭を打ち付けてしまった。痛みと衝撃と、それから恐怖で、体の自由が効かない。
じわじわと染み出す痛みに、少しずつ意識が遠のいていきそうになる。
どれだけそのままの姿勢でいただろうか。もしかすると、数時間、数分、意識を飛ばしていたかもしれない。緩く目を開くと、血の気を失った手が目に映る。どうやら、誰も帰ってきてはいないらしい。安堵すればいいのか、落胆すればいいのかわからない。しかし、いつまでもこのままの姿勢でいるわけにもいかず、痺れた体を叱咤して少しずつ体を起こしていく。
「ッぃ、った」
階段を下りる前よりも悪化したその視界と、頭を襲う痛みに声が落ちる。誰にも聞き取られることの無いその声に、涙がにじみ始める。
「けほ、……は、こほ」
さすがに揺れた視界のまま歩き出す勇気はなく、しばらくその場に座り込みながら息を整える。今更になって恐怖で心臓が暴れだしてしまったらしい。
「……、」
じんじんとした痛みがいることに、気が付いてしまった。気が付かなければ、いないものとして扱うことができたのに、と内心で舌打ちをしつつ、痛みの箇所へ視線をやる。
「…………はぁ」
涙で歪んだ視界でも、色の判別くらいはできる。利き足である右足のパジャマのすそから見える足首は、痛々しいほどに赤く腫れていた。
「、」
この足で移動しなければいけないのか、と動く気持ちがだんだんと萎えて行ってしまう。冷えた廊下で座り込んでいては悪化する一方だと理解しているのに、それ以上の体の不調が一織の心を砕いてくる。
どうしよう、という思いが一織の頭を埋め尽くして、動けなくする。痛むのも確かだが、それ以上に悪化してしまったら、と思うと足が竦んでしまう。
「こほ、けほけほ、」
廊下が冷えているせいか、とうとう咳まで出てきてしまった。動くべきか、と覚悟を決めて壁を頼りに震える足に力を籠める。
「い、った」
落ち方が悪かったのだろう。あちこちに痣ができていて、体に力を入れるたびにそれが痛んで仕方ない。
「ふ、ッぅ、げほ」
ほんのわずかに右足に力を込めただけなのに、走り抜ける痛みに息が詰まる。
全身の痛みも、右足の痛みも、頭の痛みも。おそらく、無理をしてはいけない類のものだといつもなら気が付けたのかもしれないが、今の一織はどうしようもない高熱に蝕まれている。
うまく動かない体を引きずるように、壁を頼りにリビングまで体を運ぶ。手当をしなければ、とぼんやり思うのに、リビングまで来ることになけなしの体力を使い切ってしまったらしい。
「ッは、……は、ぅ」
咳こそ出ないものの、色々な箇所の痛みのせいで、無意識に呼吸が壊れそうになっていく。手が震えて、口が薄く開かれていく。
すでに、一織の頭の中からは痛みと失態のせいで昼食の文字は消えつつあった。
なんとか体をソファーの上に全て載せると、痛みを逃がすように呼吸をする。ゆっくりと痛みを発し始めた頭が怖くて、手で触れることすら恐ろしかった。
しばらく息をすることに専念していたからか、思っていたよりも早く息を整えることができた。少しずつ余裕が出始めると、ようやく階下に来た理由を思い出すことができた。とはいえ、一度キッチンまで行かなければならないのだが、一度動いたのだから、と一織は腫れた足を床に下す。その瞬間に走り抜ける痛みに、足をあげて固まってしまう。
痛い。
どうしよう、と思うが、今の寮内には一織を助けてくれる人間がいないことはわかっている。一人で何とかするしかないのだ。一つ息を吸って、止める。覚悟を決めてもう一度踏み出すと、やはり痛む。けれど、何歩か歩き出すと痛みはそこまで気にならなくなってきた気がする。たどり着いたキッチンには丁寧にラップがかけられた皿が置かれていて、小さなメモには無理をするなよ、とただ一言が添えられていて、寂しさに泣き出しそうになっていた心がほんの少し元気になる。
なんとなくの感覚を頼りに電子レンジにかけると、灯りのともった中を見るともなしに見ていた。加熱を終えたのを確認すると、ほかほかとおいしそうな匂いが漂ってくる。テーブルで、と思うのに、それ以上に面倒くささが先だって、足が動こうとしてくれない。行儀が悪い、といつもならしなかっただろうに、どうにも熱があると自分に甘くなってしまうらしい。その場で立ったまま口にしたお粥は随分と優しい味がした。
用意されていた分は十分少なかったのだが、それでも体調の優れない状態では、完食も難しかったらしい。
食べきれなかったことを内心で謝りながら、新しいラップをかける。どうせなら、とそのまま薬を飲もうとして、自室に置いてきている事実に気が付いてしまった。またあの階段を上らなければいけないのか、と盛大にため息を吐きながら、水の入ったコップを片手に一織は痛む足を引きずりつつ自室へと歩みを進めた。
[newpage]
[chapter:輪郭を失わずに]
げほげほ、と自身の放つ咳の音がうるさい。眠っているはずなのに、意識が半分ほど混在しているせいで、眠っている気にもなれない。半覚醒状態、とでもいうのだろうか。夢を見ている気もするし、かちかちと進む秒針の音が聞こえる気もする。
少しくらいの騒音なら慣れているつもりだったが、その音の主が自分なせいかどうにも眠れている実感がなかった。
「げほ、ッ、」
あれほど大変な思いをして薬を飲んだにもかかわらず、症状は一切改善しているように見えない。それどころか、昼に無理をしたせいで熱が上がっている気さえしてくる。足の手当てをする元気がなかったために、もしかすると先ほどの怪我が熱の一端を担っているのかもしれない。だからと言って、わざわざ手当をしに階下まで行く元気が今の一織にあるはずもないのだが。
「は、ぅ」
吐き出される息は熱くて弱弱しい。自分の呼吸だと思うと、情けなさに泣けてきそうだ。発作を起こした陸ほどとは言わないものの、ただ高熱を出しただけにしては随分と覇気がないようにも思う。
熱の高さと気分の悪さに、とてもではないがスマートフォンを操る気にもなれず、寝る前に確認したラビチャの返信をするのも気が引ける。心配のメッセージがたくさん届いていたのは嬉しかったが、それを返すほどの体力が追い付いてこなかった。そのため、中途半端に既読が付いてしまっており、それを見たらしいメンバーからは大丈夫か、とさらに追加のラビチャがたくさん飛んできていた。それに返さなければ、と思うが、画面を見るとどうしようもなく気分が悪くなってしまって、返信どころではなくなってしまう。
メンバーたちは皆夜遅くまで仕事の予定で、寮内に自分一人しかいない事実がどうしようもなく寂しさを誘う。おそらく、そのために彼らがたくさんのメッセージを送ってきてくれたのだろうが、メッセージを見ると余計に寂しさを感じてしまって、全部を読み切る前にスマートフォンを閉じてしまった。
咳が止まらないことも、足が痛むことも、少しずつ一織の精神を削っていく。特にじわじわと痛む足は冷やすことを一切しなかったせいか、ひどく熱を持った足首はそこから熱を全身に運んでいるようで、気持ち悪い。
体調のせいか、束の間に見る夢全てが一織にとって悪夢と言っても過言ではないものだった。そのたびに飛び起きては起きているために体を起こしてみたり、水を飲んでみたりと対策をするのに、高熱と咳で体力の落ちた体はどれだけ頑張っても最終的には眠りに落ちてしまう。
悪夢、といっても見るのは決まってIDOLiSH7が壊れていく夢だ。どれもこれも一織が失敗して、そのたびにメンバーの誰かから罵られてお前はいらないと言われてしまう。彼らはそんなことを言わない、と何度も言うのに、同じ夢を繰り返し見てしまうことが情けなくて言い返すことも怖くなっていく。いくら自分が弱っているといっても大切なメンバーに自分を否定させるような言葉を言わせてしまうのが申し訳なくて情けない。
「、ひッぁ、んん、」
何度目かの悪夢に飛び起きて、歪む視界の中スマートフォンを立ち上げる。苦痛のために涙がにじむ視界で、先ほど諦めかけたラビチャの確認をして行く。彼らが、あんなひどいことをいうわけがないのだ、とそう納得しなければ、今度こそ眠れそうになかった。
気にしないようにしていた吐き気は、眠るたびに強くなっていく。それが何に起因するのかわからず、一織はただ懸命に生唾を飲み込んで、大丈夫だと自身に言い聞かせることしかできなかった。
何とか目を閉じて、今度こそ夢も見ないほどに眠っていた。
眠れていた。
少なくとも、それまでの浅い眠りとは違って夢も見ないほどに深い眠りに落ちていたはずだった。
しかし、何か強烈な違和感に襲われて、ゆっくりと目が覚めていく。瞼が強引に持ち上げられていく。
それまでと何かが決定的に違った目覚めは、何より嗅覚が反応を示したことだった。視覚の情報だけだったはずの悪夢が、今度は明確な匂いも連れてきて一織を絶望に落とそうとしてくる。
なんとか閉じていた目を開くと、どうやら悪夢だと自身が思っていたことが悪夢ではなくて現実であったことを知った。
環に促されて床に寝ていたことが唯一の救いだろうか。
自身の枕の周りには、盛大に吐瀉物が広がっていた。独特な匂いに、眉が寄ってしまう。どうしたものか、と考える余裕もなく、口が開く。
「! げ、ぇ」
ぱたぱたと力なく喉の奥から飛び出してくるそれは、さらに範囲を広げていく。どうして、と思うも、寝起きのためかはっきりしない意識では衝動のままにいの中身をただただ吐き出していってしまう。
「、っえ、うぇ、」
おかしい、と確信したのは、いつまで経っても視界がはっきりしなかったからだ。
寝起きだから、と推測していたものの、ここまで視界が定まらないのは熱があるせいだけではないはずだ。そうして自身の頭を過ったのは、昼頃に頭を打ってしまった、という事実だ。ライブの時に注意事項として聞かされた話が走馬灯のように頭の中を駆け抜ける。
「、もし、かして、」
これはまずいのではないか、とようやく気が付いたときには遅かったらしい。
ぐらぐらと揺れる視界のまま、一織は自身が吐いたものの中に倒れ込んでいく。体がうまく動かず、助けを求めなければ、と思うのに、声も出ない。
痛む頭に、だんだんと意識が遠くなっていく。
誰か、助けて、という声が届いたのか、一織の目が閉じる寸前に見えたのは、自室の扉が開かれたところだった。
終了します!!
ありがとうございました!!
この後キャプション書いてピクシブの方に上げます!!!
閲覧ありがとうございました!!!!!