「どう思う?」聞くと、蜜柑は「そういうこともあるだろうな」と言った。なんとなく、檸檬も同じ返答をしたかもしれないなと思い、二人分の答えを聞いたような気持ちになった。そういうこともある。賞味期限がまだ数日先だったとしても、その食品に当たることもまた、絶対にないとは言い切れない。布団の中で小さくなり、痛みが襲い来る合間に深呼吸をした。「はあ」吸い込んだ息は溜息になった。私を見下ろしていた蜜柑が私の頭を撫でる。「突然呼びつけるから何かと思ったが。よかったな。この程度で済んで」まあ、日常生活に支障が出る程度の腹痛で済んでいる、と言えなくもないが。慰めてくれているのだろうかと蜜柑を見上げる。「俺の心配も杞憂で済んだわけだ」「あっ、すいませんでした」しまった、皮肉だった。
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