大きくて丸い瞳、ふっくらとした唇、柔らかそうな身体。男の人が彼女にしたい女の子ってきっと治みたいな子のことを言うんだ。
「なに」
「別に。可愛いなって思っただけ」
「もー、なんなん。角名の方がかわええよ」
治はいつもそう言うけど私に可愛い要素なんてあるか?というのが最近の疑問。
目も吊ってるし、胸も小さいし、顔は……別に下の下ってわけでもないけど上位クラスでもない。中の上ぐらい。
「可愛い要素ある?」
「えー、かわええよ」
急に治の顔が近くなったと思ったら「キスしたくなる」と囁かれた。その夜を思わせる声音に思わず耳を押さえると『やってやりました』顔なのが悔しい。
「なに、キスしたいの?」
少しでもやり返したくて今度はこちらが顔を近づけてみる。それこそまつ毛が触れ合いそうな距離に。
「ん」
ちゅ、と小さくリップ音が鳴る。
え……、は!?うそ、まって。今教室なんだけど。
慌てて周りを見渡すと最後尾席なのが幸いして誰も私達のことを見ていなかった。
「ちょっと、ばれたらどうすんの」
「バレへんて。見つかっても適当に誤魔化せばええやんか」
いやまあ、確かにノリでみたいな感じに誤魔化せなくもないけど。女同士だし。
だめだーーーのぼせるのでおしまい!
風呂からの配信でした!