その怪異は、外国(とつくに)からハイラルへと流れ着いたと囁かれていた。
なぜなら、起こり得るはずがないからだ。女神の恩寵によって創り出されたこの世界に、かくも冒涜的な存在が生まれ落ちるなど。
※ ※ ※
その騎士に彼は、ひと目会うなり好感を持った。
鍛え抜かれていることがすぐにわかる身のこなし。それでいて空の色を映した瞳は素直そうな光を宿している。身に着けている青い衣は清潔でよく手入れされていたが、藁色の髪は少しぼさっとしているところが、かえって放っておけない印象を与えた。
「こんにちは……えっと、リンク様だっけ?」
助っ人として現れた近衛騎士を、迎える部隊の騎士として歓迎する意志を示そうと、右手を差し出す。
そこは、ハイラル城内にある騎士たちの訓練所だった。松明の光に照らされたそこかしこで、雄叫びを上げ騎士たちが剣や槍を振り回している。男たちの汗の臭いが充満する殺気立った空間にあって、にこやかに差し出された手が場違いなものだったからかもしれない、天才と評判の高い近衛騎士はゆっくりとまばたきをしながら手と男とを見比べ、それから何かに気がついたかのように自身の手を差し出し、握手に応じた。
「……よろしく」
まだ開かない蕾のようにどこかかたくなな様子は、彼自身の息子のことを思い起こさせた。今年で十四歳になる。目の前にいる近衛騎士リンクは十六歳だと聞いているのでリンクの方が年上ではあるし、階級で言えばリンクの方が遥か高みにいるわけだが、リンクのあまり高くない背丈も、騎士としては頼りない体つきも、どこかあどけなさを残した顔つきも、精鋭中の精鋭たる姫付きの近衛騎士というよりは年端のいかない少年という印象を与えた。
だからこそ、このリンクが、今回の任務での助っ人としてはふさわしかった。
◇
これまで例を見ない怪異についての報告がアッカラ地方からハイラル城まで入るようになったのは、ふた月ほど前のことだった。その怪異は基本的に人型をしていたため、最初は新手のウィズローブだろうと見なされていたが、思いのほか討伐に手こずり、ついにはアッカレ砦より派遣された騎士団が壊滅し撤退するに及んで当初の見方は改められざるを得なくなった。
この事態は自分たちの分には余るとアッカレ砦からハイラル城へと泣きついて、王宮の学者たちが額を突き合わせて検討し、この怪異はハイラルで完全に未知のものであるという結論に至った。いかなる歴史にも伝承にも記録されていないたぐいだったのだ。アッカレ地方には異国の船が停泊することもある、きっとそのどれかに紛れてハイラルへと入り込んだのであろう。
国境の外より入り込んだ脅威は排除されねばならぬ。得体の知れない怪異を討伐するという案件は、突如として、政治的な優先度の極めて高い案件となった。
ことの性質上、ゼルダ姫に対して怪異の話は伏せられていた。それならばどうして彼女付きの騎士が討伐隊へ入り込むことなどになったか、それは近衛騎士自身が立候補したからということらしい。
「この化け物は、相対する者の深層心理を読み、相手が好む異性の姿をとって現れる。その化け具合ときたら、ちょっとやそっとの話じゃない、腰が抜けるくらいのものだ。歴戦の騎士たちがすっかり情けない姿をさらして骨抜きになり、ある者はそのまま意識を失って戦闘不能となり、ある者は精を抜き取られた。そのような化け物に立ち向かえる覚悟のあるやつはいるか」
このような説明がハイラル城内の騎士たちを集めた場で行われ、しんと静まり返った室内でただひとりすっと手を上げたのが近衛騎士リンクだったということだ。
「興味がないから問題ない」
本当に大丈夫かと心配する近衛仲間に対して、リンクはそう語ったと伝えられている。
さすが姫付きの騎士は、いや退魔の剣に選ばれた英傑様とは、高潔なものだ。あたかも草木のように情欲に惑わされることがないということか、われわれのように俗な手合いとは違う――感嘆にも似た、それでいてどこか嘲りも含んだ言葉が城内のそこかしこで囁かれたことを、同じく討伐部隊へと組み入れられることになったこの年配の騎士は記憶している。
だが、いま初めてリンクと向き合い言葉を交わして、わかったような気がする。
高潔というよりも、まだあまりに幼いのだ。一人前の男というよりも少年と表現したくなる、頬にふっくらとした肉付きの残るこの騎士は。
なるほど武術の腕は並み居る猛者をも倒すほどであろう。近衛騎士として王族へ仕える態度も完璧であろう、彼の地位を目指す者の模範と評されるほどに。
しかし、子を育てたことのある者ならば知っている。ひとつの能力があまりに突出した子どもには、往々にして、年齢相応の発達に追いついていない未熟な部分もあることを。
だから、この史上最年少の若さで近衛騎士となったリンクは、ある面においては騎士として一人前に完成されており――一方で、 性的な魅力でもって篭絡してこようとする怪異を「問題ない」と言い切ってしまえるほど、幼い面を持っているということなのではないだろうか。
彼自身の息子のことを脳裏に浮かべながら、中年の騎士はひっそりとそう考える。
◇
リンクと中年の騎士以外に、怪異の討伐部隊へと加わることになった者は数人だった。いずれも練度が高く、自らの心を制御する術にも長けていて、精神的な攻撃をしかけてくる怪異を前にしてもよく戦うだろうと期待される精鋭たちだった。
部隊がハイラル城を発つこととなった朝、城門まで彼らを見送りに来たのはゼルダ姫だった。
隊長として任じられた中年の騎士は、他の隊員とともに膝をついて、ゼルダ姫への礼をあらわす。にこやかにゼルダ姫は彼らを発たせた、ひとりひとりに慈愛の含まれたまなざしを向けた。
「未知の脅威を排除しに行くとのこと、その働きに感謝します。全員必ず無事で戻ってきてください」
耳に心地のよい声。
濃い青色のドレスに身を包んだゼルダ姫からは上品な香気が放たれているかのように思われ、武張った男たちの間につかのま和やかな空気が降りた。ハイラル城に努める騎士たちと言えども、ゼルダ姫を間近から眺める機会のある者は少ないのだ。例えばそう、姫付きの騎士でもなければ――。
「リンク」
ゼルダ姫は姿勢よくリンクの前まで歩を進め、主君と護衛の間として一般的な程度の間合いを置いて、彼と向き合い、微笑みかける。
「国のために重要な任務に立候補したと聞きました。さすがは貴方です。――無事を祈ります」
「……もったいなきお言葉です」
まっすぐにゼルダ姫を見返し、リンクは敬礼のしぐさを取る。
◇
騎士たちはまずは騎馬にてアッカレ砦までたどりついて、宿をとりつつ物資を補充し情報を仕入れる。怪異は、ここからさらにかなり北、奥アッカレ地方にあるドクロ池という場所で目撃されているらしい。
「湖の底に、人が乗れそうなほどに大きな紫色の花がわっさわっさと生えているんだ。うまくすると、花弁の色が湖を覆う岩の内側へと照り返し、岩が淡い紫色に輝く……その様子が特に奇観だと評判で、観光のために訪れるものが昔から時折いてね」
砦の食堂で夕食のスープをすすり岩のように固いパンをかじりながら、説明を受ける。説明役となった砦に駐在する将校は、隊長となった騎士にとっては、訓練兵の頃に肩を並べて戦い同じ釜の飯を食べた昔馴染みだった。
「じゃあ、その観光客が最初の被害者だった……と」
隊長は合いの手を入れた。
将校はうなずく。
「まあ、新婚旅行のためアッカレ地方を訪れたという男女二人連れだったわけだが」
「おやおや」
すでに話に聞いた怪異の性質を思えば、事件後の愁嘆場は容易に想像がついた。
「女の方は逃げたらしいが、男の方はつかまってしまってね。発見された時には身ぐるみ剥がされて虚ろな目となり、正気を取り戻すためにずいぶんとかかった……と」
「じゃあ、命までは取られないということだな。逃げることもできる」
騎士は安堵のため息をついた。戦う者として一番恐ろしく、取り返しがつかないのは、命を奪われることだ。他の問題はどうにでもなる。
「それはそうだが」
将校は顔をしかめた。
「この砦から派遣した者はこれまでのところひとり残らず、精を搾り取られ一時的に正気を失うか、眠らされるか、逃げ出すかして帰ってきた。要するに倒す手がかりがない。もしそんな、手の付けようもわからない化け物がこの国のそこかしこで繁殖するのとしたらどうする?」
騎士は想像してみた。ヒノックスやイワロックのように、あるいはライネルのように、件の怪異が数を増やしハイラルのあちこちに棲みつくところを。いくら対面しても命に別状がないとしても、人間の行動が著しく制限されるようになることは間違いない。
「……考えたくもないな。まあ、そうさせないために俺たちが来たというわけだ」
「期待している」
運ばれてきた肉を頬張り、将校がうなずいた。
◇
アッカレ地方は、葉が鮮やかな赤や黄に色づいた木々が美しく、気候も冷涼で、報告がなければ怪異が潜んでいるなどとはおよそ思われないほどに絵画めいて整った景観の場所だった。
しかし、隊長の隣りに並んだリンクは、違う感想を持っているようだった。
「このあたりは、急に雷雨が来ることが多い。天候の良いうちに急ぎましょう」
落ち着いた口振りだった。意外感から目を向ける。
「お前は慣れてるのか、この辺に」
姫様付きの騎士ならば、主な持ち場は城であろうに。
若者は、街道から北の方面へと目を向け、短く答える。
「姫様の修行に随行して」
「ああ、そうか」
納得した。ゼルダ姫の細かい日常などは彼の知るべくもないことではあるが、厄災を封印するための力を得る目的で、ゼルダ姫がハイラル各地へ修行へ赴いているという話は聞いたことがある。
王自らが姫の専属として取り立てた退魔の剣を持つ騎士であるリンクが、そうした修行の護衛を担っているという話は自然なことだ。
――しかしまあ、あの綺麗な姫様と、こうした綺麗な景色の場に来て、なあんにもそうした方面の興味が湧かないのだとしたら……。
小さな体でありながら、ひとたび任務に就けばすっかり一人前の騎士らしい表情と姿勢を崩さないリンクを、あらためて隊長は一瞥する。
――それだけ、あっち方面では子どもだと言うことかもしれないが……まあ、確かに、草木のような御仁だな。
◇
やがて一行は街道を外れキタッカレ平原を北上し、奥アッカレの深部へと入り込んで行く。
どこまでも爽やかで目に楽しかった景色が、カザーナ渓谷に足を踏み入れたあたりから変調する。デスマウンテンの赤茶けた岩肌が西側には険しくそびえ、長年の風雨によって浸食されたとおぼしき穴だらけの岩が道の左右より突き出してきている。
地中に潜む獣の牙のようにも思われる不気味な岩の間を進んで行くうちに、夕刻にはまだ少し早いにもかかわらず、空が急速に暗くなり始めた。
「ひと雨来そうだな」
だれかが舌打ちをする。雨だけならば良いが、雷が落ち始めると厄介だ。騎士たちが身に着ける武器防具はほぼ例外なく金属を使っており、雷が通り過ぎるまで戦闘行動は制限されざるを得ない。あと少しで、怪異の巣食う目的地までたどり着くというのに――。
しかし、雲の広がる速度は、落雷の不安をかきたてるのに十分なものだった。
もし、悪天候と夜、同時に見舞われた状態で怪異と遭遇したら――。
ここまで来ればそう遠くないとは聞いていた。しかし、頭上へ張り出す岩の連なりは尽きることがなく、果たしてあとどれほど進めば良いのかはっきりしない。
「ここは一度休むことにしよう」
隊長は部隊の騎士たちへと声をかける。天候の問題は夜が明けても変わらないかもしれないが、少なくとも迫りくる夜という問題を遠ざけることができる。
かくて岩陰に騎士たちは野営の準備を整え、交替で見張りを立てることにして、就寝した。
◇
遠くに悲鳴が聞こえたような気がして、はっと隊長は身を起こした。すぐ近くで、同じように上体を起こしたリンクと目が合い、異変に気付く――他に誰もいない。
見張りは、と野営用の天幕から顔を出し、半ば予想はしていた光景にうめいた。やはり誰もおらず、熾した焚火は消えていた。
「……まだ、そんなに時間は経っていない」
火の跡をあらためたリンクがつぶやく。ぎりりと、悔しそうに奥歯を噛んだことがわかった。
「待てリンク、早まるな」
隊長が声をかけた時には、リンクはすでに駆け出しており、
「ああ、くそ」
これだから若いやつは――とぼやきながら後を追った。
◇
さほど広くない池は、全周をそそりたつ穴だらけの岩によって覆われていた。あたかも秘密の要塞のように。そこかしこに、鍾乳洞の石筍にも似た巨大な杭を思わせる岩が突き出ている。
池の水は、常ならばあり得ない紫色を帯びていた。近づいてその理由に気づき、隊長は息を呑んだ。
水の中に、花が咲いている。
花弁に黒い斑点を持つ紫色の花だった。家の庭に咲く仙人草と形はよく似ていたが、異様に大きい。花弁一枚に人ひとりが横たわれるであろうほどだ。その巨大な花が、どれほど深いかもわからない池の底からまっすぐに茎を伸ばし、水中にて咲き誇っている。数え切れないほどに。
奇観に目を奪われ立ちすくむ隊長の前で、ためらいなくリンクが池へと飛び込んで泳ぎ始めた。その様子に、我にかえる。
泳ぎ出したリンクが目指しているのは、池の中ほどにある小さな島だった。灌木が生え茂り、そこの様子は、よく見えない、が……。
地面に投げ出されているかのように見える白いものは、人の手足ではなかろうか。
「待て、リンク!」
叫ぶが、リンクの速度はまったく緩まない。部隊を襲われたことに気がつかなかったという事実に気が立っているのか、自らの腕に絶対の自信があるのか、若さゆえの無謀か、あるいはその全てか。
――万が一にもあいつがやられたら、姫様や陛下に会わせる顔がない。
その一心で、隊長もまた、どこかぬるい池に身を浸して泳ぎ出す。
そして、彼は見た。
◇
隊長よりも一足先に小島へと泳ぎ切ったリンクは、油断ない動作で土を踏み、退魔の剣を抜き放つ。剣身が青く光を放った。
ここまで泳いでくると隊長にも見て取れたが、行方不明となっていた隊員たちは、三々五々、身じろぎもせず小島のあちこちに横たわっていた。哀れにも全身の肌をさらしている者もいたし、鎧をつけたままの姿の者もいた。手足の先がぴくぴくと動いている者もいたので、少なくとも彼は息があるようだ。噂の通りに、部下たちの命に別条はないことを隊長は女神に祈った。
小島の岸辺へやっと隊長がたどりついた時、生い茂る黒ずんだ灌木へと、刃の切っ先を突き付け無言でリンクは迫っている。そこから確かに感じられる何者かの気配に対して何ひとつ問いもせず名乗りを上げもしないのは、彼の性分なのかもしれないが、怪異の力を警戒してのことかもしれなかった。
せめて自分が追い付くまでリンクに待ってもらおうと隊長が声を上げかけたその時――。
リンクの手が、剣を落とした。
「あ、え、え、あの、え」
ひどく弱々しく動揺した声は、天才と名高い近衛騎士の喉から発せられたものだった。
隊長は顔を上げ――リンクが見たであろうものを、彼も見た。
灌木の間から姿を現したのは、恐怖を掻き立てるほどに美しい女だった。
長く豊かな金髪、宝石のように美しい緑の瞳。糸ひとつまとわない優美な体の線はどこか幼さを残していたが、同時にぞっとするほど妖艶だった。
現実以上に美しく、現実よりも遥かに恐ろしい。
――ゼルダ姫だ。
そう悟り隊長は、声を上げられずに喘いだ。
自失する男たちの前で、怪異は口を開く。ゼルダ姫の声とそっくりな、それでいてより甘く心とろかすような響きが、空気を震わせる。
「いとしいあなた」
その目はまっすぐに、リンクを見据えている。
「お願い……来て」
両の手がリンクへと伸ばされる。
隊長は、金縛りにあったかのように動けない。彼が見守る前でリンクがゆらりとよろめいた。
――やばい!
必死にもがいて動こうとする隊長の前で、かがみこんだリンクの手は――退魔の剣の柄をしっかりと握った。
次の瞬間見えたものは、斬り上げられた怪異より噴き出した赤い鮮血だった。
「どうして……ドウシテェ!」
まだゼルダ姫の姿を保ったままの怪異が絶叫する。
耳障りな悲鳴にリンクは耳を貸さない。いや、その動作にはまったくためらいがない。
正確無比な狙いでリンクの持つ剣は怪異の心臓の位置を突き、頭部を胴体から斬り離し、地面に転がった顔面をまた剣で突く。さらに腕を斬り落とし、さらに――。
剣がようやく動きを止めたのは、彼の足に踏みつけられた怪異の体が、人ならぬものへと変貌し始めてからだった。
呆然と地面に横たわったまま、隊長は全てを見届けていた。目にした光景の意味するところを、まだ完全は飲み込めぬまま。
そうして振り返ったリンクと目が合った。
手で心臓を掴まれたかのような恐怖を覚えた。
――次に殺られるのは俺だ。
戦いを生業とする者の直観から、そうわかった。今の彼は、捕食者の前に立つ獲物でしかなかった。
――俺は今のこいつには勝てない。
手足が冷たくなる。戦おうという気すら起きない。
だが、隊長が死を覚悟したその時――ふいにリンクは、ひどく悲しげな目になった。
急に彼が、年相応の少年のように見えた。
彼の唇が動く。
「……おれはまだ、あなたを殺したくありません」
隊長の前へとリンクが歩いてくる。かがみこんで、顔を覗き込んでくる。
「あなたは何も見なかった。あなたが他の人たちと同じように気を失っている間に、おれが魔物を倒した」
非常に穏やかな口調だった。だがその奥に張り詰めたもののあることが、今の隊長には感じ取れた。
身震いしてうなずき、隊長は目をつぶる。
「俺は何も見ていない。俺も気がつくと夜中にここまでさらわれて、気がつくとお前がみんなを救ってくれた」
たとえこの先誰にどう問い詰められようと、自分は真相を話すことはないだろうと隊長はわかっていた。
どうせ誰も信じやしないのだ。あのように真摯で、あのように幼い近衛騎士が……。
感謝します、とため息のような声が上から聞こえた。
――こうやってこの男は、あのいつも落ち着いてる声と顔の向こう側に、どれだけのものを呑み込んできたんだろう。
その感慨が、リンクを哀れに思ったためか、はたまた畏怖を覚えたためか、もはや隊長にはわからない。
あまりの疲労のためかあるいは怪異の力がまだ島に残っていたものか、そこで隊長は意識を手放して、次に目を覚ました時には肝心なことはもう何も覚えていなかった。
(了)