◆べろべろの彼女ちゃんに「○○さんみたいな人と結婚しゅるぅ…」って言われて頭抱えるはなし
・両片思い
・エース
エースみたいな人と結婚する。そう言い残して机に突っ伏した彼女は珍しくアルコールに溺れていたようで顔どころか首まで赤く染まっている。すやすやと気持ちよさそうに眠る彼女へ文句の代わりに愛を込めて髪を撫でると、それに応えるかのように上がった口角がまた一つ俺の心臓を跳ねさせた。
「…ったく、人の気も知らねェで」信頼か、意識の差か。なんのためらいもなく晒された寝顔に少しだけ複雑な感情を抱きつつも、隣にいる男が自分であることに安堵した。こんなにも無防備な
大事な人を放って席を立てるはずもなく、側にいた仲間に酒を寄こすよう頼むと
俺と彼女を交互に眺めたそいつは「お熱いですね」なんて土産と共に酒を手渡した。「あぁ、可愛いだろ」こんな男所帯で簡単に寝顔なんか晒すもんじゃねェぞ、なんて文句は明日嫌になるほど聞かせてやろう。生憎、今は愛おしさを抑えきれそうにないんでね。
・サボ
「俺もナマエみたいな人としか結婚する気ねェよ」
酔っぱらいの戯言だと思って「ハイハイ」って流しながらボソッと呟いてほしい
酔っぱらい意外とちゃんと聞いてるから(忘れるけど)「いまなんていったのーー!!」「なんでもねェよ」「もっかいいってよ!!」「わたしみたいなひとなの?両思いだね?」って言ったまま爆睡してほしい。盛大に頭抱えてほしい
・シャンクス
「シャンクスみたいな人と結婚したいな」「みたいな人、ねぇ」アルコールの仕業か、普段積極的に恋愛感情を口にしない彼女が珍しくその紐を緩めていた。年頃の女だ。理想の旦那像のひとつやふたつ、あるだろう。だけど日頃の彼女の言動から少なからず他所の男よりは特別だろうと自惚れていた俺はそれを聞き流せずにいた。 「それは、俺じゃだめなのか」「私じゃ釣り合わないよ」ためらいなく伸ばされた腕がまっすぐに俺の頬へと触れる。だってこんなにかっこいいと徒に笑って見せる彼女は自分がどれほどまでに愛されているのかわかっていないようだった。「釣り合うも何もなぁ、俺はナマエがいいんだが」触れられた手を逃すまいと同じように自身の手を重ねると、彼女の瞳が大きく見開かれる。酔いに任せて仕掛けた甘い罠はすっかり勢いを失い、言い訳できないほどに彼女を赤く染め上げた。自惚れが確信に変わるとき、彼女にどんな愛の言葉を贈ろうか。