吹き溜まりのマリア4(かり)
※あてんしょん※
・この世の全てと無関係
・人名
・キャラ崩壊
・色々ねつ造
・米と日が普憫に超懐いてる
・まともな奴が誰一人としていない(皆だいたいクズい)
・ノリと勢いだけで書いている(考えるな、感じるんだ)
・名前付きモブさんが登場(ボブとミシェル)
・モナはモナ子さんのことだよ!(登場シーンが省かれているので)
・トマティーナ開催するかも(訳:暴力的及び流血表現がでてくるかも)
お話の途中からスタートします。それでもおkなら下から本文。
 携帯に送られてきた住所を再度見て、間違いじゃないのを確認する。何度見たって、この場所でちゃんと合っていた。
「それにしたって」
 見上げた先にあるのは、街外れの小さな廃工場。看板の類は外されていて、元は何の工場だったのか分からない。けれども、廃業してから結構立っているのだろう。外観はおんぼろだった。落ちかけている陽の光のせいで、より色あせてみる。
「ここにいると思うかい?」
「さあな」
 ギルベルトは肩をすくめた。
「隠れ家にするにはちょうどいいと思うけどよ」
「思うけど?」
「なんだか嫌な予感がすんだよなぁ」
「嫌な予感、ですか」
 ふーん、とアルフレッドは頷いておいた。直感が馬鹿にならないことは分かっている。いくつもの修羅場をくくりぬけてきた彼が言うんだから、よくないことがきっと待っているんだろう。菊と出会った時だって、そうだったわけだし。
 ちろっと菊を横目に見ると、どうかされましたかと菊は小首をかしげた。
「別に何もないんだぞ」
 今更それをからかうつもりもなかった。俺は兄弟子だしね。少しは弟弟子のことを慮ってあげようじゃないか。
「で、どう入る? とりあえず、アルフレッドはここに残るとして」
「って、またそれかい!?」
 ここまで連れてきておいて、そりゃないだろう。
「ちょっと、俺だって役に立つんだぞ。というか、何度も役に立ってたじゃないか!」
「だーもう、分かってるっつーの」
 アルフレッドの抗議を受けて、ギルベルトが弁解するように言った。
「今回お前に残れって言ってんのは、ボブが出てきたら抑えて欲しいからだよ」
「すみません、いかんせん私も歳なもので、走るのは自信がなくて……」
「俺様はもちろん特攻隊長だ」
 キラーンと効果音が付きそうなポーズで言われても、いまいち恰好がつかない。
「ま、そういうわけならいいけどさ」
 うまく言いくるめられた気が若干しないでもなかったけれど、そこは俺の方から引いてあげようじゃないか。
「さて、モナさん経由のミシェルさん情報では、一応ボブさんはお一人でいるということになっていますが」
 言いながら、菊は懐の上をなぞった。獲物がそこにあるか確認しているんだろう。
「まあ、そこは信用していいんじゃないのか」
 ギルベルトも一度拳銃を取り出して、動作の確認をしてから仕舞いなおす。代わりに、小型のライトを手にした。ちょっとやそっとのことでは壊れない丈夫な一品だ。万が一襲い掛かられた場合には、武器として利用できる。
「惚れた女にだけ漏らしてんだから」
 あの時、モナはショットバーで提案した。
『ミシェルに頼んでボブの居場所を聞いてみようじゃないか』
 それは確かに渡りに船ではあったけれども、ミシェルとボブは非常に微妙な関係性である。何せそのせいでミシェルは外に出られない状況に陥り、ギルベルトへ依頼をする羽目になったのだ。だから、当初ギルベルトは躊躇った。ボブの居場所を聞き出すことによって、再びミシェルが危険な目に遭うんじゃないか。そうなっては俺たちが依頼をこなした意味がないと。
 しかしモナは『ミシェルに頼むだけ頼んでみて、彼女が無理だというなら、やめておくさ』と言い、それならとギルベルトも了承した。
 その結果が廃工場というわけである。どうやらボブはかのヴァルガスファミリーから逃走中の身にもかかわらず、相変わらずミシェルへ猛アタックしているらしい。全く、彼も懲りない男なんだぞ。
「衛星写真を確認する限り、主な出入りは一つのようですが」
 暗に裏手に回る必要はあるかと菊は問う。ギルベルトは首を振った。
「いざとなりゃ、どっからでも出られるだろ。廃墟なら」
 ギルベルトを先頭に、廃工場へ近づいていく。アルフレッドは少し離れたところから言われたとおりに待機する。どこからボブが飛び出してきてもいいように、軽くストレッチをしながら待つことにする。
 ギルベルトが扉に手をかける。鍵はかかっていないようだ。既に誰かに壊されでもしたのかもしれない。少なくとも何者かが侵入している可能性は上がった。
 できるだけ音を殺してゆっくりと扉を開くと、二人は入っていった。
 足や背中を伸ばして、いつでも走れる用にスタンバイする。五分、十分と経っても戻ってくる気配はない。案外、中は広いんだろうか。
 だんだん暇を持てあましてきたころ、アルフレッドの携帯が震えた。確認すると『撤退する』の短いメッセージ。おやと思いつつも、車を取りに行こうとした、その時。
「動くな」
 冷たい言葉と共に、固いものが背中にあたる。もしかしなくても銃口だ。おっとこれはどういうことなんだい?
「貴様ら何者だ?」
 低い声が鋭く問うてくる。聞きたいのはこっちの方だんだぞ。
「自分から名乗るのが礼儀ってママに教わらなかったのかい?」
 ふざけるなと銃口で背中を突かれた。地味に痛いじゃないか。
 ポケットで再び携帯が震える。振動音に男の意識が逸れたのをアルフレッドは見逃さなかった。
 限りなく低くしゃがんでローキック。とっさに男は撃ったが、弾は地面を抉った。相手がバランスを崩しているうちに、ベルトに引っ掛けていた拳銃(三話目で誰かから奪ってたやつ要確認)を引き抜いて、地面へ伏せる。立ち上がるよりそっちの方が早い。起き上がろうとする相手の腕を撃った。もちろん銃を握る右腕だ。両利きだったら面倒なので、ついでに左腕もおまけで撃ちぬいておく。
 痛みにあえぐ相手からは目をそらさずに立ち上がる。男の拳銃を蹴り飛ばすと、今度はアルフレッドが質問する番だった。
「君こそ何者なんだい?」
 廃工場から争うような音が漏れ聞こえてくる。男は放っておいて駆け寄ろうかとも思ったけど、止めておいた。こんなレベルの敵しかいないなら、たとえ何人いようとあの二人には敵わない。
「」
「……え? 何だって?」
 突然、ドカーンと派手な音がした。さすがにびっくりして視線を向けると、廃工場から煙が立ち上っている。
「あっ!」
 アルフレッドが気を取られた隙に男は逃げ出した。もう、と思うもそれどころじゃない。
 ガタン、と何かが倒れる音がして、アルフレッドは振り返った。廃工場のさびた扉が転がっている。もくもくと立ち込める煙の奥から、大小二人分の人影が駆け出してきた。急いでアルフレッドは、隠してある車へと駆け寄った。
 シトロエンのベルランゴ。人攫いにはやはり大型車かと思いましてという理由で菊が用意した車は、本当に無理やり人を詰め込んでもどうにかなりそうな大きさだった。菊は誘拐犯定番のハイエースと迷ったと言っていたが、正直どっちでもいいと思う。
 でかい図体のベルランゴをたたき起こし、廃工場前へと着ける。ほぼ同じタイミングでギルベルトと菊が乗り込んだ。廃工場からは追いかけてくる人影がいくつか見える。
「適当に走ってください!」
「了解なんだぞ」
 思い切りアクセルを踏み込んだ。アントーニョの手も入っているというベルランゴは、スムーズにスピードを上げ、廃工場から遠ざかっていった。
 追手が来ないことを確認して、路肩に停車する。ふうと三人それぞれ息を吐いてから、アルフレッドは切り出した。
「それで、何があったんだい? というか、ボブは?」
「結論から言うとボブはいなかった」
「その代わり、出会いたくもない方々とたくさん出会いまして」
「俺も出会ったんだぞ。いきなり銃を突き付けられた」
「それは何というか、お疲れ様です。ちなみに、どんな方でした?」
 アルフレッドはうーんと首をひねった。工場爆発の方が印象深くて、あまり覚えていない。
「よくわかんない言葉しゃべってたんだぞ」
 こんな感じかとギルベルトがあの男と似たような言葉を話した。
「うん、そんな感じ」
「それなら多分俺たちと同じ奴だな」
「君、よく話せるね」
「あー……。まあ、一時期一緒に仕事したから」
 歯切れの悪さを払しょくするように首を振ってから、ギルベルトは続けた。
「あいつらはロシアンマフィア、ブラギンスキファミリーの傘下の一派だ」
「ロシアン……? なんであんなところに?」
 ギルベルトはさあと肩をすくめた。
「それが分かったら苦労はしてねぇよ」
「一つ推測が立つとすれば、ボブさんが握っている情報が目当てなのではないでしょうか」
「ヴァルガスファミリーの取引情報か」
「しかも大型案件、だっけ?」
 ブラギンスキファミリーといえば、ヴァルガスファミリーと並び立つ裏社会の大派閥だ。この国の裏社会の勢力地図は、ほぼ北と南で二分される。北をブラギンスキファミリーが、南をヴァルガスファミリーがそれぞれ牛耳っているのだ。丁度バイルシュミット探偵事務所が入っているビルの周辺が緩衝地帯となっている。あそこは複雑に各組織の勢力圏が入り混じっていて、幾重にも折り重なっているような状況だ。そんな少しの衝突が大惨事を引き起こしかねないあの場所が平穏を保ち続けているのは、偏にギルベルトのおかげなのだが、当人は全く気付いていないらしい。
 それはともかくとして、ブラギンスキファミリーにしてみれば、ヴァルガスファミリーは最大のライバルに違いない。大きな取引がぽしゃればヴァルガスファミリーは深刻なダメージを受けるだろう。それを狙って、情報を奪い取ろうと躍起になってもおかしい話ではなかった。
「筋は通るな」
「それじゃあ、俺たちはロシアンとどっちが先にボブを捕まえるか競争しないといけないってことかい?」
 菊が深いため息を吐いて、そうなりますねぇと頷いた。
「いやー、俺真面目にあいつらと対峙するの嫌なんだけど」
「私だって嫌ですよ」
 暗い顔して愚痴り合う二人に、アルフレッドは首をかしげた。
「そんなに嫌な相手なのかい? そりゃ、大きな組織だから厄介だろうけど」
 二人の視線がアルフレッドに集中する。その目は『知らないってうらやましい』と言っていた。馬鹿にしているのかい、それ。
「ヴァルガスファミリーを容赦がないと表現するなら、ブラギンスキファミリーは血も涙もないという感じですかね。私がいた王ファミリーでは、上層部しか彼らと交渉してはならないと厳命されていたくらいです」
「要は下っ端がちょっとでもヘタと打つと、百倍くらいに膨らんで返ってくるってことだ。可能なら相手をしないほうがいい」
「そうは言うけど、君、一時期一緒に仕事をしていたんだろ?」
 指摘するとギルベルトは嫌そうな顔をした。
「探偵やる前の話だよ」
 それよりとギルベルトは話の流れを変えた。
「どうやって再度ボブを追う? また嬢ちゃんに頼むか?」
「現時点ではそれしか手がないと思います。かち合う直前までこそこそと捜索してはみましたが、手掛かり一つ見つけられませんでしたし」
「気乗りはしなくても、頼むしかないと思うんだぞ。なんだかんだ、彼女からの情報が一番正確じゃないか」
 わかったとギルベルトは頷くと、携帯を取り出して電話をかけ始めた。まずはフランシスにかけたらしく、モナに代わってくれとの言葉が聞こえてくる。二三言葉を交わすと、ギルベルトは電話を切った。
「頼んでみてくれるってよ」
「じゃ、待ってる間にご飯でも食べに行こうよ」
 太陽はとうに沈んで、あたりはもう真っ暗だ。夜の捜索は体力仕事になりそうだし、しっかりエネルギーを取っておきたい。
「このあたりだと、一本先の大通りに飲食店があったはずです」
「OK! じゃあ出発するんだぞ」
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ななし@6a5d99
ああっマリアシリーズ……!!!!!!!!!!
11:43
枝折
めちゃくちゃ一つのお話のど真ん中から始まってます、すみませぬ
34:44
ななし@ed308f
やったマリア!!!
35:10
枝折
マリアたん
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吹き溜まりのマリア4(かり)
初公開日: 2020年09月27日
最終更新日: 2020年09月28日
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コメント
ヘタリア二次創作。師弟なトリオ(普・米・日)が好き放題暴れまわっています(今回はおとなしめ)。書きかけなので、とても中途半端なところからスタートします。
一話完結のシリーズものなので気になる方は、こちら(https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=5098521 )をご覧いただくとより楽しめるかもしれません。