貞観三年、すっかり山の葉は落ちて檜皮葺きの屋根に朽葉が積もっていた。苔むした階段を一段ずつ登ってゆくと堂宇が見えてきて、痩せた僧が荻原上総守を待っている。荻原が軽く会釈をすると僧は堂宇のなかへと案内した。
 木彫の観音立像の脇に文机を置いて、小さな人影が座っている。薄暗い中で目をこらすと十歳ばかりの少年だった。荻原は小声で僧に問うた。
「あちらが虎松さまであられるか」
 荻原の声で少年が顔を上げる。青白い顔に切れ長の目が浮かんで、固く唇を引き結んでいる。荻原が草履を脱いで大股で少年に歩み寄ると、わずかに身を固くしてこちらに目線をじっと注いでいる。
 荻原は少年の目の前で膝をつき、目を合わせた。恐れのようなものはなく、ただ両の目が見返してくる。
「荻原上総守でござる。虎松さまにあられるか」
 声変わりを経ていない少し甲高い声が言った。
「いかにも」
とりあえずここまで!ありがとうございます!!
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11:41
ななし@129d0d
読んでるとチャット画面を見る暇がないですね。
12:54
hizum
あっここからコメントできるんですね
14:05
ななし@129d0d
ログインしないと「ななし」でコメントが表示されるようですね。
18:01
ななし@129d0d
パチパチパチパチ
18:30
ななし@129d0d
信虎さんと萩原さんの出会いですかね?
19:46
ななし@129d0d
大人な萩原さんを怖がらない虎松くんが賢そうでちょっと生意気そうで可愛いです。
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向き
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