4時50分。
冬が近付き夜明けが遅くなると、こいつは時折眠りながら涙を流す。ある時理由を聞いてみたが、震えた声で懇願されるばかりで、夢の内容は聞けなかった。
「…わ、に…」
撫でてやるとおれの名を呼ぶことは、本人さえ知らない。
…誰にも教えてやるものか。
おれだけが知っていればいい、一生。
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