休日、というだけでどことなく心休まるのはどうしてだろうか。そんなことを思いながら蜻蛉切は洗濯物を畳んでいた。
「ねえ、蜻蛉切さんはさ、主さんのことどう思ってるの?」
いきなりだった。乱藤四郎は机にもたれかかったまま蜻蛉切に訊ねる。
「どう、とは。」
「だって、蜻蛉切さんは主さんのこと好きでしょ」
「それはもちろん」
「それはさ、みんなの好きとは違うでしょ」
そんなことはない、自分は家臣として…なんて返した日には手入れ部屋行きか?と思うほど鋭い視線が向けられていた。
「主さんには言わないの」
「言うもなにも自分は…」
煮え切らない返事にがっかりしたのかなんなのか、乱は顔をテレビのほうへ戻した。
「主さんの白無垢、絶対綺麗だよ」
はっとして顔を上げたときには乱の姿は見えなかった。遠くで休みに浮かれた刀たちの声が聞こえる。つけっぱなしのテレビは、ロケ中に遭遇した花嫁行列を流していた。事情もよく知らぬ出演者たちがおめでとう、おめでとうと繰り返す。家の前から人力車にのって式場へ向かう白無垢の花嫁に向かって万歳をしていた。
「白無垢、か」
蜻蛉切は立ち上がって廊下に向かう。洗濯物の山はまだ半分も残っていた。
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とんさに0801
初公開日: 2020年08月01日
最終更新日: 2020年08月01日
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もしも結婚式の様子を見て、審神者が泣いていたら