からりと足元の小石が墜ちた。ふうわりと軽い紙の身体を弄び、舞った。銀翅の身体は、ともすれば浮かび上がりそうなほど軽やかであった。
「…その子をこちらへ 」
「それはできぬ相談だ。──よもや、解らぬはずもあるまい?」
仕草は普段と何も変わらない穏やかさのまま、悪意に満ちた瞳を向けられる。
否、瞳だけではない。言葉もまた、悪意に満ちていた。
「まったく、愚かだったねぇ君は。私が何を未練に戻ったか、君になら解った筈なのに…。――何故この子から目を離したのかな?」
「……」
「瑠璃がついて居るから大丈夫だとでも思ったのかい? それならば一層愚かだ、付ける薬もない」
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