★注意事項:突然長考が入ることがありますが、寝落ちではありません。笑
サブタイ【原作が始まっても通常運転です。】
「ねぇねぇ、聞いた? 毛利先輩、今日ひとりで登校してきたんだって!」
「え? マジ? あのケンカしてても一緒に帰るふたりが?」
「めずらし……雨でも降るのかな?」
「もしかして、これってついにチャンス来た!?」
どっとクラスの女子半分から歓声が上がって、噂があちこちに広がっていく。この調子だと、学校中に広まるのは時間の問題だろう。
『毛利先輩』こと、毛利蘭。
そして、その幼馴染みで恋人(と認識されているけど実は両片想いな関係)の、工藤新一。
このふたりは我が帝丹高校の有名人だ。ただの美男美女カップルというだけなら、ここまで注目の的になったりしない。片方は世界的な著名人夫婦の一人息子で、警察からも捜査協力を要請されたりする推理力と頭脳の持ち主。もう片方は抜群の運動神経と空手のセンスで君臨する高校生クイーン、おまけに器量もよければ家事も完璧にこなす大和撫子とくれば、放っておけというのが無理な話なわけで。
あのふたりがこの高校に入学してからというもの、毎日どこかしらで話題に上がると呆れたように教えてくれたのは、図書委員会で一緒になった田代先輩だ。例のふたりとは中学からの付き合いだそうだが、自分とは同じクラスに妹さんがいる好で良くしてもらっている。貴重な情報源で有り難い。今度、うちの厨番お手製のお菓子でも持参しよう。たしか来週は小豆さんの和菓子週間だったはず……。
頭の中で来週の持ち物リストに加えていると、ようやく予鈴が鳴ってクラスメイトたちが席に着き始める。先生がやってくるまでの間、そっと携帯を確認すると一件の連絡が入っていた。
『予定通り敵将撃破、帰還する。こちらの損傷は軽微。』
予想よりだいぶ早い攻略に驚きつつも、慣れた手つきで『了解』と返す。LINEにも似た通信画面に既読マークがついたことを確認して、次の出陣指示とついでに今日の帰宅がいつもより遅くなることを書き込んだところで、さっと携帯を制服の内ポケットの中へ戻した。次の授業の先生がやってきたのだ。
(ちゃんと説明できなかったけど……まぁ、長引くようなら途中で抜けさせてもらいましょう)
胸元で控えめに震え続ける携帯に苦笑しながら、教科書を開いた。
>>>>ひとまずここまで。ありがとうございました!