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「擽ったいって」
「勝手にいなくなったお前が悪い」
しっかりと背後から抱き込まれ、身動きが取り難いが、それでも邪険にする気にもなれず、緑谷は腰のあたりから前に回っている轟の手に己の手をそっと添える。
「もうちょっとで朝ごはん、できるから、ね」
「朝メシより、緑谷がいい」
「もう。駄々っ子だなぁ」
クスリと笑ってから緑谷は首を撚って、少しだけ高いところにある轟の唇にちゅっと可愛らしい音をたててキスをする。
突然のことに轟は目をぱちくりとさせる。
「僕、お腹空いちゃったんだよね。誰かさんのせいで」
「お」
いたずらっ子っぽい笑みを緑谷が見せる。
誰のせいかなんて、改めて言わなくても分かりきっている。
轟のせいだ。
「だから、まずは朝ごはんにして、それからお洗濯もしたいし」
ブツブツと言いながら、手の動きを止めない緑谷の耳元で轟は囁くように告げる。
「俺のせいだろ? だったら責任とって、腹いっぱいにしてやろうか?」
轟の手が意味深に緑谷の腹のあたりを撫でた。
「なっ……」
意味が分からないほど、緑谷とて初心ではない。
まあ、反応はどれだけ体を重ねようとも、初心さを失わないのではあるが。
顔を真っ赤に染めて、口をパクパクとさせる緑谷。
緑谷は手を伸ばし、顔面に何かを押し付ける。
ぱふっと音がして、柔らかいそれ。
それは食パンの入った袋だった。
「朝ごはん、パンだから、食パン焼いてっ! それくらいできるでしょっ!! もう、ほんとにっ!」
「だから、俺が……」
「ん? なにかな? 轟くん?」
いつしか、緑谷の瞳はどこか剣呑な色を帯びていて。
これは引きどころを間違えては、どのくらいの間お預けを食らうか分からない……。
そう判断して、轟は渋々ながら緑谷から離れる。
片手に食パンの袋を持った、イケメンヒーローの姿など目にすることができるのは、きっと緑谷だけだろう。
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名菜瀬
すていほーむタグのにしようかと思っているやつの途中経過
初公開日:
2020年05月13日
最終更新日:
2020年05月13日
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いわゆるらくがき
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途中までは書いてるけど、なかなか進まないから、ちょっと気分転換兼ねて……
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