オプション
・例のSFパロ(夢)
・SFな上に本をそのままシフトなどしていないので実質的にほぼ創作
・試しに全体公開やってみただけ
・なんの夢かわかったらとってもすごい
・前回の続きを描いているが前回も前々回もURL非公開なので見たかったら直接言ってね
敵はきっと片手で数えられるくらい来る。から、こんなところにはまず来れない。ぎゅうぎゅうになる。ぎゅうぎゅうの人間より、身長一五七センチの高貴じゃないボクが進む方が早い。冷夏が今回も例によって、こんな意味不明な場所にいてくれるからどうにか間に合いそうだ。というだけ。絶対調子に乗っている。『ほら~!意味あったじゃん』と自慢げに。たらあー!とBGMを付けて。ボクの今いる階から更に二つ上の階にいる筈。
「あ、聞こえるかな?森チャン」
突然しゃべりだした足元の(ずいぶん前に、整備機械の間をぬって行くよりも登って上を走った方が断然早いと気が付いたので取っ掛かりを登って踏み台にした)整備機械はメロディーロード並みに声を順次発していく。
「ほんと元気なようで何より!」
ほら。
「どーもありがとう!ナビ付けるからこっち来てね」
「システムは?」
「やだなぁ、この冷夏ちゃんが負けるわけがないでしょ 偽装してるのを泳がせてるよ」
「心配して損したかもしれない」
天体観測でも始めるのかと言わんばかりの赤い照明がパネルの隙間から漏れ出ている。このホテルは赤がお好きのようだ。
点検用のLEDが扇動し、矢印を書く。全部冷夏が操作してるのかと思うと、ずいぶん余裕綽々だな、との感想を持つ。特に、この足元から聞こえる声が。よくもまぁ、本来の目的とはかけ離れた機械からヒトの声を出せるものだ。ここにあるよくわからない機械らは間違いなく、バックヤードで裏方なのだから、外の廊下で元気に走り回っているサービスワゴンのあれらとは違って感情や親しみがないようにできている。たぶんそう。部分的にそう。恐らくそうだ。だって、誰も来ない場所で働く彼(彼女?)が、滑らかに喋るようにする理由がない。どうせピ、とかパ、とかパ行を網羅した音しか出せない。
「心配してくれたの?やさし~い!」
なのに、ヒトっぽい声で喋る。凝っている。つまり、冷夏は超余裕という事なのだ。
「嘘だよ」
「ウソか まぁいいや そんなことより森チャン 私のとこに来るまでに話したいんだけどね」
「何」
「あのね、きみ、メガネ壊したでしょ」
「壊してない」
「嘘つかない あれ私のお気に入りだったのに、ひどいことをしてくれたね」
「だって、あれGPSとかついてるだろ」
「ついてるよ、当たり前じゃん GPSだけでなくクラッカー機能もついてるよ いつでも祝いたいときに祝えるよ」
GPSと同価値のようにクラッカー機能を引き合いに出さないでほしい。そう真摯に願う。そしてそれは初耳なので、客と話してる時に紙吹雪とKMYCの長いテープが眼鏡から飛び出さなくて本当に良かったと、眼鏡亡き今、その幸せを噛み締めた。
「お前がシステムアクセスされたって言うから、ボクは位置情報が割れたらまずいと思って」
「確かに まぁ私の位置はもうバレちゃってるんだけど」
「ほら。だろうと思ってそっちに向かってるんだからな」
「むーん でも眼鏡無くしたせいできみを見つけるの、ほーんと面倒だったんだからね テイネイに偽装したからちょー探しずらい」
「その割には、随分お早いお出迎えで」
事実。ピンポイントで自分の足元から機械が発話し、一メートルもズレる事なく、走るボクの後を音声が追いかけてくる。とっても高性能な位置特定ですこと。ホテルの演算を借りているにしても。
「寝てる間に発信機でも付けた?」
これはやりかねない。冷夏だし。だとしたら、同じように位置情報がバレているかもしれない。時間稼ぎの意味がない。せっかくサービスワゴンに押し付けたのに。今頃、クラッカー機能が作動して紙屑まみれになり、絡まったクラゲの足のようなテープに引っかかって、広い廊下の隅に向かってぶつかり続けるソレを想像。ソレを追いかけていたプライベートミリタリー。通りすがりに救出。
「ピポ」
「ピポじゃない。時間稼ぎと敵の数、減らすためにやったんだから、追いかけられてたらどうするんだ」
救出されないサービスワゴン。永遠に。
「大丈夫だよ 発信機じゃないし ちょっとヘルツ発してるだけだし 人間にはわからない高音発してるだけだし」
「それを発信機というんだよ、ラジオ破壊神」
「良いじゃん ソナーで森チャンぴったりの音、わざわざ検索しない限りはバレないよ」
「後で外せよ」
「それは外すよ」
カット
Latest / 47:15
カットモードOFF
19:39
辺境
クソ眠い
29:46
辺境
参考資料11巻
40:00
辺境
ねむい
チャットコメント
文字サイズ
向き
チャットコメント通知
SFパロ・夢 前回の続き
初公開日: 2020年05月12日
最終更新日: 2020年05月12日
ブックマーク
スキ!
コメント
前回の続きだけど前回も前々回もURL非公開だから見たかったら直接連絡してね 実質創作レベルのSFパロであり、夢(なんの夢かわかったらすごいね) ためしに全体公開してみただけだから存在を許してくれ
gennkou
なんで原稿なのにこんなところで公開しちゃうんですか?楽しみがなくないですか?
辺境