手を繋いで歩いた夕暮れ時のことをふと思い出す。ものわかりのいい幼子は、自分が家を留守にしても文句1つ言わない。本当は寂しいくせに、誰かに似て素直じゃない。「わがままでいればいいのに」風が季節を探して髪を揺らす。自分の手にすっぽりと収まるその柔らかな温度を壊さぬようにそっと包んだ。
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寂しいお話を書く
初公開日: 2020年05月05日
最終更新日: 2020年05月05日
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