変なとこタップしたら止まっちゃったからやり直しです。
続きです。
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昼からお酒を飲みながらとあるライブビデオ見てたらその中の「sometimes」って曲がすこぶる良かったので。
仗露です。
「ときどき」って日本語にするとカジヒデキの「ときどき」が頭の中で混ざる…あれも良い曲だけども。
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昔の夢を見た。
俺は夢の中で高校生をやっていて、重苦しい長ランに身を包んでいた。
入学して早々に事件が次々と起こって、その中にはとても悲しいものがいくつもあって、俺はそういうものを全部胸の中にしまいこんで過ごした。それなりに明るく楽しい学生生活で、億泰や康一といった仲のいい友人たちとよくつるんでいて、そうしているとその康一を親友だと一方的に言っているアイツがたまに近づいてきて、俺はそのときはうざったらしいと思っていた。アイツのこと嫌いだったし。
アイツは他人の考えていることや記憶を読むことができる特別な「能力」を持っていて……と言っても俺も、億泰も康一も何かしらの「能力」をそれぞれに持ってるんだけどよ。だから俺たちは町や学校の中でもちこっと特殊な関係だったりするんだ。嫌い合っていても、それでも引き寄せられちまうんだ。
それで俺は、アイツをずっと避けていた。まあかけるつもりのない迷惑を根に持ってずっとネチネチ言ってくるようなやつだったからそもそも会いたくなんてなかったんだけどよ、それにしても、胸の内に格納したものを無理矢理外に出すことができるっていうのは今にして思えば俺にとって大層な恐怖だった。俺の日常が壊されちまうだろうって、きっと無意識にそう思っていた。
でもアイツは、露伴は、そういうことはしなかった。康一によく言っていたように、漫画のネタになりそうなことにしかスタンド能力を使うつもりがないのだ。
逆に、俺が胸の中にしまいこんだものの重さで潰されそうになっていたときに……悲しいことの中でも特にじいちゃんが殺されたことは承太郎さんと俺しか知らないことだったから、おふくろでさえ病死って思ってて、承太郎さんはとっくにアメリカに帰っちまってたし、だから誰にも言えなくて、苦しくて、露伴はスタンド能力も使わずにそれを見抜いて、時差を調べてからにしろよって言いながら財布から3000円分のまっさらなテレホンカードを出して、俺の胸にドンって押しつけてきた。
俺はその日から露伴のことが妙に気になるようになった。なんでわかったんだろう?公衆電話から承太郎さんにかけた残りがまだそこそこあったテレホンカードを返しに行ってついでにそれとなく聞いてみたけど、記憶の重さとかなんだかよくわからないことを説明されてそのときは終わった。
これは交際し始めてから初めて知ったことだけど、露伴はスタンド能力を持つ前からすごく記憶力が良かったってことで……だからこその能力なのかもしんねえけどよ。それで、取材であちこちに出向いたり、本を読んだり、人の記憶をスタンド能力で覗きこんだり、そういうの全部覚えてるっていうんだ。そしてそうやって手に入れた知識の中には強烈に不快なものも割とあるらしい。寝ているとときどき酷くうなされてて、俺は隣でただオロオロしている。起こすわけにもいかねえからよ。そういうときの露伴は寝入りばなからいつもよりずっと深く布団に沈んでいて、俺には人の記憶を読む能力なんてねえけどその夜露伴がうなされそうかどうかの予想はすぐにつくようになった。ああ、あの日の露伴も俺の内心がはっきりと目に見えていたんだろうなァ。
ふっ、と目が覚めた。夢で高校のときのことをしっかりと追体験していたから、それだけ眠りが浅かったんだろう。天窓から見える空はもう黒じゃあなくって群青色になってて、それだってじっと見ていると少しずつ薄くなっていく。
「あーーーー」
全然眠った気になれなくて、それなのにもう朝になりかけていて、愚痴のような言葉にならねえ言葉を漏らした。同時に俺の隣の体がびくっと震えたのが伝わってきた。
やべえ、起こしちまう、と息をひそめてじっとしていたら露伴はスヤスヤと眠りの中に戻っていった。今日は露伴は楽しい夢を見ているっぽくて、顔がふわっと緩んでいて、口元なんて特にふにゃっとしている。見ててすげえ安心する。こういうときの露伴は俺を必要とはしていねえけど、ときどき、そうじゃねえとき、俺は露伴を守るためにヘブンズドアーの能力が欲しいって切実に思うんだよ。