プロット
社会人同士。営業×総務。お酒の勢い。人生ゲーム。
営業
総務と同期。営業部の期待のエースとか言われてる感じ。総務の事は友人として見ているけどお酒の勢いで一線越える。
総務
営業と同期。仕事は堅実。営業の事が好きだけど特に言うつもりはなく、けどお酒の勢いで一線越える。
本編
人生はRPGだと言うセリフをどっかで聞いたことがある。
仲間という友達を作って、コツコツとお金を稼いで、目標にむかって頑張る。その一連の流れがRPGの様だと。
そういう話を現在目の前にいる同期兼営業で働いている友人に言ったら、そいつはアルコールで溶けた思考のままこう言いだした。
「じゃあ人生ゲームを今からやるか?」
「は?」
「人生はRPGなんだろ?それって俺らが操作しているキャラをまんま俺達に当てはめたっていう……アレじゃん?」
「言いたいことは分かったけど説明になってないなそれ。それって、俺達自身がRPGの中のキャラだっていう前提の話って事だろ?」
「大体そんな感じ。だから、人生ゲーム。やらね?今持ってんだけど」
「脈絡ないな。酔っぱらってるのか?……酔っぱらってるな。今日は解散しよう」
「待てって、待てって」
やってられないなと自分もお酒の影響でふわふわした意識を一生懸命引き締めて立ち上がろうとする。しかし、立ち上がり背筋を伸ばそうとしたところで足首に男の手ががっちりと掴まれ思わず動きを止めてしまった。
「だーからさ、人生はRPGってすなわち人生はゲームの如しって事だろ?つーか俺が人生ゲームやりたくなっただけだけど、どうせなら人生ゲームみたいな人生にしたいじゃん。RPGとか道のり長すぎだし、勇者はタンスの中漁るし、複数人の女の子に気を持たせるとか柄じゃねえし」
「……人生ゲームとなんか似たようなもんじゃねえの?」
「あれは子供がいっぱい増えるだけじゃん」
「それでもいいじゃん。色んな女の子を誑かすより」
「誑かすって言い方は酷くないか?」
何度も手を払いのける様に足を振ってみるが中々手が離れない。それどころか雲みたいに掴みどころのなくなりつつある意識が全身の力を強制的に弛緩させていくから、徐々に『抵抗すんのも面倒だな』という気持ちが大きくなった。
「なー、やろうぜー。人生ゲーム。男二人だけだけど。すごいさみしいけど」
「……一回だけだぞ」
「やったぜ。じゃあちょっくら取ってくる」