無駄に広いキングサイズのベッド、足元に差し掛かる夕日がスカートから伸びる白くて長い轟の足を照らしてほんのりオレンジ色に染める。仮眠と言うには長い睡眠時間を取った轟は、その足を寝ぼけた目で眺めていた。
「……ふあ……」
目を擦り体を起こすわけでもなく部屋の中を見渡す。電気は消えていて部屋の中を包むのは黄昏時の夕日だけ。
気怠さからくる頭の重みが轟また眠りを誘う。このまま寝てしまえばきっと夜中に起きて空腹で眠れなくなるだろうから、起きないといけない。頭では分かっていても寝起きの轟にはそんな簡単な選択肢もできなくて欲に任せて目蓋を閉じる。
「洋ちゃん、起きた?」
ノックもせず声を投げかけられ眠気が消える。その声は毎日嫌と言うほど聞き慣れていたので轟の眉間にシワができた。
「勝手に入んないで」
「なんでだよ、いいだろ兄妹なんだから」
プライベートの空間にズカズカと踏み入る歩夢に苛立ちを感じながらも今更言ったところで直るわけではないこいつの性格に呆れながら上半身を起こす。
「なに、もう行くの仕事」
「そうそう」
歩夢は開いていた窓を閉めた。するとさっきまで気持ちいい風が入ってきていたのが遮断されて部屋の中は無音になり歩夢の声が一層耳に入る。
「また制服で寝てる」
「うるさいな……早く仕事行けば」
「可愛くないなあ、誰のためにお仕事頑張ると思ってんの?」
ベッドの淵に腰掛けて轟の柔らかな太腿に手を置きさすり上げる。この行為は随分前から行われていて轟もその異常な行為に慣れてしまっていた。歩夢の手は暖かく少し湿っていて、素直には手は滑らず少し突っかかるようにどんどん上へと上がっていく。
「んっ……おい…仕事は」
「ちょっとだけ、な?」
その「ちょっとだけ」を信じて良いことなんかなに一つなかった。分かっているのに歩夢の手を払い退けられない轟はそのまま股の間に招き入れてしまう。
「ま、まって…」
「待てない、起きるまで我慢してたんだから」
スカートの中にある可愛らしい下着をゆるゆると下ろす。