この世界の「はじめまして」は昔から一つに決まっている。それが作法というもので、暗黙の了解だった。かくいう私も幾度となく「はじめまして」を繰り返し、たくさんと仲良くなってきたのだ。ときには怒られて嫌になり距離を置いたことも、浮気したことだってある。或いは通過儀礼的に「はじめまして」をしただけでそれ以来連絡をとっていないものもある。新しいものに目移りしてしまうのは抗えない性のようなものなんだ。許しておくれ。成長を繰り返す君たちを眺め、少しづつ理解していくのはとても辛い道のりだったが楽しかったんだ。
いつからか私は君たちを創り出す立場にまわってしまっていた。それはとても名誉なことであるが、同時に君たちとの距離が生まれてしまったようにも感じる。今日は久々に「はじめまして」をするからこんな感傷に浸ってしまったのだろうか。この「はじめまして」が私の創った子のためであるのは、何と言う皮肉だろう。
<!doctype html>
<html>
<head>
<meta charset="UTF-8">
<title>はじめまして</title>
</head>
<body>
Hello World!
</body>
</html>