宿舎の一室の扉を潜り、目的の相手を探す。
部屋を3周ほど見回したところでぴょこぴょことドゥリンがやって来て、誰をお探し?と名簿を此方に渡しながらこてんと首を傾げる。名簿の中に目当ての名前を見つけ、彼の名前を指差すと「ああ、そこにいるよ」と長い袖を揺らしながら大きな本棚を指差した。
エンカク、と名前を呼ぶと、本棚の影から霧吹きを片手に露骨に嫌な顔をしたエンカクが現れる。
「やあエンカク、お休みの所悪いんだけど昇進の準備をしたいからついて来て」
「……それに何の意味があるんだ。それに俺は必要無いだろう、お前だけで行け」
「君が望む戦場に行ける機会がぐんと増えるから。ほら行こう……行こうってば!」
  棚の影へと引っ込もうとするエンカクの腕を掴んでぐい、と引っ張るもびくともしない。むしろずりずりと徐々にエンカクに引き摺られている。
君の為なんだよ!と叫んでも無視。そのままエンカクは観葉植物に向き直る。どうしてそう君は文句ばかり、とぺちぺち背中を叩くが無視。
「ドクター、何しに行くの?」
「エンカクの新しい服を発注するのに採寸にね」
「そっかー、良かったね、大きいサルカズさん」
  ドゥリンが長い袖をそのままにぱたぱたと拍手をするが、エンカクは返事をしない代わりにしゅっしゅ、と霧吹きを吹く音。 
「ついでにドゥリンも一緒に行こうか?いい加減、Sサイズの制服も頼もうよ」
「いらないよ、寝袋にするからこのサイズのままでいいのー」
  
「それで、今着ている服になにか不満とかはない?」
  くるりとペンを回しながら描き慣れた用紙を取り出す。オペレーターの要望を書き出しこれをクロージャへ渡すと要望に沿った戦闘用の衣服が支給されるという訳だ。
どうせ彼の事だから、戦えれば何でもいい、なんて言うんだろうなと不満そうな表情を浮かべながら椅子を揺らしているエンカクをちらりと盗み見る。
「こういうのあったら便利だな〜とか、そういうのでも良いよ」
「あの術師と同じ物を」
「術師……ドゥリンの事?同じっていうのは?」
「所属が分かればそれでいい。
それ以外は好きにしろ」
「所属って……いや待って待って」
「まだ何かあるのか?」
「所属……って事はロドスって入れたいの?」
「ああ」
  一応、要望があれば予備隊以外にもロドスの制服や企業名が入ったちょっとした小物を支給する事がある。
用紙に「ロドスアイランドの表記」と書き付ける。まさか彼がそういった物を要求するとは思っていなかった。
「どうして?」
「理由が必要か」
「ううん、俺個人の単純な疑問だよ、君はそういう物に拘りが無いと思ってたからさ」
  生まれも境遇も所属も気にしない。戦場で命を張ることが出来たらそれだけで充分。愉しい戦闘さえ出来ればいい。機会を齎してくれるのであれば所属なんて幾らでも変える。そういうタイプだとばかり。
「俺はお前の武器だ、」
「それが見て分かればそれで良い」
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おかあさん…
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わかる
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パソコン(タブレットはわからない)だと結構全体見えるんだけどね……
17:01
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ありがとうのんたん…
17:47
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作業しづらいとこでごめんな。もくり復旧したぽいからそっちでやろう(´・ω・`)
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