歴史修正主義者による時間遡行における歴史改変阻止及び対策法案
 → 通称名「審神者案」
 歴史修正主義者による時間遡行
 → 通称名「時間遡行軍」又は「遡行軍」
 存在証明
 → 一つ、世界惑星は構築された物である
   一つ、構築物には一定の存在証明力が必要とされる
   人であれば人であるように
   神であれば神であるように
   獣であれば獣であるように
   世界の異物ではない事を証明しなければならない
   歴史改変における余波は謂わば時代を生きる人にとって脅威
そのものであり、人が持つ存在証明を泡が如く揺るがせ屠るだけの
破壊力を有している
─────────────────────────
      ~黒き時代の政府の軌跡~
        (審神者案導入初期)
 ──歴史を改変する為に過去へ時を渡った者が居る。
 そんな眉唾物の情報が匿名で飛び込んで来たものの、持ち
込まれた当時は信じる者など誰一人として居らず、
「君は夢でも見ているのではないかね、馬鹿馬鹿しい」
「我々は夢物語のような妄言にかかずらう暇などないのだよ」
「そもそも匿名なのだろう?何故表に名を出さないのだ」
「そんなものを誰が信じるというのだね」
等と一笑に付されて、そのまま誰とも知れぬ夢想家が吐いた
妄言として忘れ去られていくものだと思われたそれが覆る程
の事案が可視化した事によって、事態は大きく一変する事と
なった。
 ──正史への攻撃である。
 
 歴史改変による余波を受けて、ある日を境にその者を証明
すべき存在証明がなされなくなり、確かに其処に誰かは存在
していたと言う違和だけを残して消失する者達がちらほらと
現れ始めたのだが、当初は、単なる一連の不審な失踪事件と
して秘密裏に扱われていた事件であった。
 それも、件の存在消失者を起点として、まるで連鎖反応を
引き起こしたようにじわじわと血縁者を始めとする縁者等が
次々に消失していくといった恐ろしい異常事態が可視化した
事によって、早急に事態を重く見た政府は調査を始め一時は
忘れ去られるかにも思われた件の情報を拾い上げて、情報の
裏付けとして照合したところ、歴史の歪みらしきものが発見
され、政府お抱えの歴史研究家等から上がる違和を統合して
ぞっ…と背筋が凍る思いに駆られながらも歴史改変を目論む
敵対勢力の存在とその脅威を認識するまでに至ったのだ。
 直ちに一連の事案に携わる物全てに箝口令が敷かれ、事態
がそれ以上国内外に情報が広まる事がないようにと、国民の
関心をすり替える情報操作が水面下で行われた。
 この時点でも我々政府は大きく後手に回っていたが、認識
するに至れたのは一重に、歴史の修正力なるものの力が頑丈
であったが故であり、全てが間に合わなくなる前にこの事態
に気付けたのは政府にとって正しく僥倖だと言えただろう。
 と雖も何時までも歴史の修正力が進行を遅らせられる物で
あるとは言えず、現に相当数の国民が自らの存在を証明する
ことが出来ず消失している現状を慮るに、謂わば進行状態に
ある癌のような物で、時間経過に伴い違和はゆっくりとでは
あるが広まりを見せており、何処からか勢力を確保している
のか敵勢力は勢い付いた様子で歴史の修正力をもってしても
抗えずに、遅らせる力がじりじりと弱まって来ているのか、
我々政府が対抗策を算出する傍らでじわじわと迫る消失迄の
間隔が徐々にではあるが、短くなってきているようだと報告
が上がった事で敵勢力と拮抗する事も出来ずいる今、時間的
猶予はあってないような物だ。
 何せ前代未聞の未曾有な案件であるからして、迅速に対策
を練ろうにも上手くいく筈もなく手間取り、焦りとすわ次は
己が消失するのではないか、と恐怖に震えながら設立された
対策本部は、対抗策算出に追われる事となり、休む暇さえも
惜しみ齷齪あくせく働く馬車馬の如き働きで過去類を見ない満場一致
で可決された法案設立に合わせて、拠点地となる土地の環境
設備等々、これ以上の後手に回る訳にいかない政府は施策の
実行へと備える他に手立てはなく、正しく、有限に迫る一分
一秒でも時を無駄にしないべく死に物狂いで駆け抜けて来た
のである。
 ──とてもではないが、手段を選べる余裕などない。
 文字通り手段を選べる余裕は我々にはなく、現在、未来を
守るべく迅速な対応のみ必要とされた時代こそ後に黒き時代
と呼ばれる事となる当時の政府が措かれていた背景である。
・トップクラスの国家機密事項。
 歴史修正主義者問題は日本国内政府機関のみ取り扱われて
おり、当然ながら日本国民は知らされていないし、同盟国で
あるアメリカもまた同様である。
・徴収制度の復活
 この時点で審神者となる者の候補は算出されていたが例を
見ない試作段階である事からも有力株の一斉投与を危ぶみ、
数名投与に留め、審査に引っ掛かった国民の所に赤紙宜しく
徴収令状を発行して強制徴収に踏み切った。
 国に徴収された時点で、国民一人一人にあるべき人権は、
最低限は守られるがそれは人間としてではなく、国家の駒と
しての認識が強く適応されており、日本の歴史を守らせる事
に置きを置くし逃亡は許す筈もなく、尻叩きが必要であると
判断すれば人質を用意することも辞さない構えである。
 まさしく『国の為にのみ戦い、生きよ』方針。
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不眠症審神者の注意事項
初公開日: 2020年04月18日
最終更新日: 2024年05月13日
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