「キミのことが好きだ、キバナ!」
 とはある日の試合後のダンデの台詞。
突然の告白に対し、キバナはいやに冷静だった。はあ、好き。うんオレさまも。ていうか好きでもないヤツとこんなにバトルとかしないし。しかしダンデは、キバナが頷くより先にさらに追い打ちをかけてきた。
「オレと付き合って欲しい!」
満面の笑みで告げられたそれの意味を理解するまでに時間はかからなかった。恋人になって欲しいと言っているのだろうが、理解した瞬間にキバナの心は冷めきった。
 恋人だって? 恋も何も知らない、ダンデが?
 ダンデから向けられた特別な感情には気づいていた。それを全く察することのできない鈍感な男ならどれほど良かっただろう、けれどキバナはダンデの雄弁な視線を捉えていて、その視線が意味するところも分かってしまっていた。それくらい、自分もダンデのことを見つめていたから。
 その度にキバナは諦めた。ダンデから向けられた特別な感情は、自分が抱くような醜い恋慕ではない。ダンデのライバルとして在り続けるため弛まぬ努力を重ねてきた、その成果に向けられた特別な感情であって、恋には決してなり得ない。
ダンデのそれは恋じゃない。ダンデはそんなことも分からないまま、心の赴くままに見聞きしただけの恋人という関係を求める。
 だから、
「やだ」
間を置かずにそう言った。
勘違いのまま、向こうはいつかその勘違いに気づいてこちらは真剣な思いを抱えたままなんて、
「やだ」
納得して付き合えるわけもなかった。
 ダンデは断られる可能性などまるで考えていなかったらしい。ぎょっと目を剥いて、
「何故だ!? 何が嫌なんだ!!」
自分の好意に必ず応えてくれると信じきっているその傲慢に、少し苛立った。
「いやだよ! オマエと付き合えって!?」
「そうだ!」
ダンデは勢いのまま言葉を繋げる。
「だってキミはオレのことが好きだろう?」
 ぎく、とキバナの動きが止まった。図星をつかれた心臓が変な音を立てる。そうだ、確かにキバナはダンデのことを好いている。間違いじゃない。
一度は跳ねた心臓が、いや冷静になれと血を流した。ダンデの好きとキバナの好きは別物なのだ、そをはき違えて、まるで同じ気持ちを抱いているかのように言葉を向けてくる、ダンデの瞳を見られない。
「どこから来るんだよその自信は……!?」
 思わず肩を落としてドアの方に身体を向ける。さっさとダンデの前から離れたかった。バトルの時だってまっすぐにこちらを射抜いてくる、まるですべてを見透かすようなあの瞳に見つめられていると、諦め続けた本音も口をついてしまいそうで。
 けれどダンデはそれを認めなかった。逃がすまいとキバナの腰元に腕を回し、ラリアットの要領で部屋の奥まで彼をぶん投げた。いきなり強い力で引かれた身体は足で支えられることも叶わず、ダンデの思うがまま尻餅をつく。床に叩きつけられた尻の肉がびりびりと痛みを訴えていた。
何すんだ、と文句を言うより前にダンデがキバナの上半身を押し倒す。のしかかって、逃がさないように腰を押さえつけて、ちょっとどころじゃないきゅうけい
もし見てる人いたらコメントしてやってください 誰が来てるかわからんので
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初公開日: 2020年04月14日
最終更新日: 2020年04月14日
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相手の良い所を五つ言わないと出られない部屋書き下ろし作業中です しゃべりませんチャットはします
書き下ろし書いています
相手の良い所を五つ言わないと出られない部屋書き下ろし作業中
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2026/07/08
お試してきすとらいぶ。へしあた。
兎喜(とき)