そよそよと隙間を空けた窓から柔らかな春の風が吹き込んできて、カーテンの隙間からは温かな日差しも差し込んできた。きっと外は温かで穏やかな天気なのだろう。もしかしたらそろそろツバメも巣作りのために飛び交っているかもしれない。
春の穏やかな気配の中、散歩がてら食料の買い出しに行くのもいいかもしれない。確か天気予報で今日は一日中穏やかな天気だと言っていた気がするから、日が暮れて皆が室内に籠っている中ベランダに出て夜風に当たりながら酒を飲むのもいいかもしれない。
ソファに全身を預けるように座りそんなことを考えながら、チラリと隣に座る彼を見遣るとレンズ越しにジィと猫目が己を捕えていた。
「・・・大和、くん?」
彼の視線が意味することが俄かに理解できず、つい問い掛けるような声音で彼の名を呼ぶと、彼の口角がニィと楽しげに上げられた。
「ね、十さん・・・今日はいい天気ですね」
穏やかな春の昼間にそぐわない、どこか湿りを帯びた声音で彼はそう囁いてきた。ホゥ、と漏れた彼の吐息は夜を思い起こさせて、たった一つの吐息だけでブワリと背中が粟立つ心地がした。
「そ、そうだ、ね・・・?」
真昼間に、まだまだ日が高くて風も穏やかで、ともすれば鳥の囀りさえ聞こえてきそうな空気の中、そんな、まさか。そう思いながらも期待に、そして興奮に、忙しなく心臓がバクバクと走り出した。
隣りの彼はそんな己の心の内に気付いているのだろうか、自然な所作で己の太ももにその右手を重ね、ツ、と妖しげな手つきで優しく撫でてきた。
その柔らかな刺激と言うには物足りないだろう仕草一つで、ゴクリと喉が鳴った。
「昼間から飲むビールって、旨いですよねぇ・・・」
「えっ、あっ、うん、そうだね・・・っ?」
なんてことが無いように告げられた彼の言葉に、しかし彼の手は悪戯に己の身体に触れることを止めずその動きは明らかな意図を持って己の身体を這っていて、答える己の声音は上擦ってしまった。
身体を這う彼の手に、チリリと熱が燈された彼の瞳に、濡れた声音に、ジリリと腹の底から期待と熱が込み上げてくる。
その言葉の先を、己を求める言葉を告げてくれ、と。
「普段は夜にすることを昼間からする背徳感が、旨さを駆り立てるんですかね・・・」
「そう、なの、かな・・・」
ふ、ふ、と息が荒くなってしまうのを堪えるようにしながらそう答えると、彼はツツと太ももを撫でていた手を楽しげに足の付け根、わき腹と撫で上げていき、キュウと胸元を鷲掴んできた。
「やっ、やまとくん・・・っ!?」
「ふふ、すみません・・・十さんがかわいくって、つい」
思わず困惑した声を上げると彼は楽しげに、常より柔らかな声音でそんな風に告げてきたかと思うと悪戯に身体を撫でていたその手を離し、今度は両腕をスルリと己の首に回しズイと己の膝の上に乗り上げ互いの鼻先が触れあいそうな距離で熱を囁いてきた。
「夜にスること、昼間にシたら・・・すごく興奮しそうだと、思いませんか?」
待ちわびていた彼のその囁きに再びゴクリ、ときっと目の前の彼にも聞こえているだろうに劣情を隠さず喉を鳴らし、言葉で答えるよりも早く彼の頭に両手を伸ばし目の前の彼の唇に齧り付くのだった。
おわりだよ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
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ごがつ
使い方よくわからんちん(・▽・)
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向き
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102書くかな!
初公開日: 2020年04月11日
最終更新日: 2020年04月11日
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コメント
原稿の気分転換の原稿です
zat夢文庫版書き下ろし原稿
「雑渡昆奈門と先見の仙女」のイベント頒布用文庫本の書き下ろし用の話。
砂凪
七夕リチャアヤ
眠気が勝つか、今日が終わるのが先か
瀬をはやみ