これ本当に配信されてるの?
滅茶苦茶重くて全然画面に文字がでてこない
マジで繁栄が遅い
「ま、MADTRIGGERCREWの皆様ですか!?」
回鍋肉が食べたいと言い出したのは確かに銃兎であった。そしてそれを特に反対もせず頷いたのは左馬刻も理鶯も同じであったのだから、これに関しては自分に責任は無いと銃兎は考えている。
そう、今回の仕事はヨコハマではなく、慣れない土地であった。故に、彼らの馴染みの店も近くには無く
「…………成程」
「おぉ……」
「広いな」
「ええ……広いですね」
「全部で十二席の円卓か。個室で落ち着いた雰囲気だ。大人数で遠慮なく飲み食いをするには良い空間だ」
「ええ、そうですね。大人数で食事をするなら」
「三人なんだよな」
「うん、我々は三人だ」
「おい銃兎」
「なんだよ」
「この場合の正解知ってるか?」
「すまん。知らねえ」
「だよなあ……」
「左馬刻や銃兎はこのような席に慣れているかと思ったが」
「そりゃ、叔父貴とか舎弟の奴らと来ることはあるけどよお」
「ええ。私も捜査チームでの打ち上げなんかありますけど」
「三人はねえわ」
「三人でこういう大部屋の個室に案内されること、まず無いですからね」
「大テーブルで相席ってのとも違うしなあ……」
「ふむ、では三人で正三角形になるように座るか?」
「距離遠くないですか?」
「つっても隣り合うのもせせこましくねえか?」
「案内した奴、マジで嫌がらせじゃねえだろうな!?」
「そういう感じじゃ無かったのはお前だって分かってるだろ」
「小官は好意的に感じたが」
「……一席ずつ開けて座りますか」
「そうすっか……上座? 下座?」
「そこ悩むとこか?」
「冗談だよ」
「……どうだ?」
「どうって言われてもな」
「一席空いているな」
「ああ、だよな。俺もそう思う」
「お前のその回鍋肉に対する執着はなんなんだよ」
「一番うめえだろうが」
「は? 麻婆豆腐だろうが」
「小官は選べないな」
「あ、理鶯それはずるいですよ」
「応。テメェの一番をテメェで決めねえでどうする。逃げるのはずりぃぜ」
「難しいな」
「…………餃子?」
「あーー餃子はなあ」
「いや理鶯餃子はずるいですよ」
「そうだな。餃子はずるいわ」
「難しいな」
「餃子くれ」
「このテーブルは回るのだな」
「あれ?理鶯初めてでした?」
「ああ。何せ中華料理屋は貴殿らとしか来たことが無い」
「マジか」
「面白いな」
「理鶯、理鶯、強く回しすぎると飛び出てるスプーンがグラスにぶつかるので」
「む、すまない。しかし何故このようなギミックが」
「ほら、このような円卓だと、対角線の物には手が届かないでしょう?」
「理解した。立ち上がらなくとも全ての料理が取れる。気が利いているのだな」
「ええ。まあ我々は一席空いているとはいってもお互いで取れる範囲ですから」
「……そうだな」
「………………理鶯、回してえのか?」
「いや、必要が無いことは理解している」
「回したいんですね……」
「左馬刻?」
「離れりゃ回せねえと取れねえだろ」
「待て待てお前だけ離れたら」