舞踏病・軍靴・煙草
ちゃんと配信できてるのかな
ハンチントン舞踏病
コーカソイドでは10万人に4〜8人の確率で発症
常染色体優性遺伝 30歳くらいで発症する
何も思い浮かばへんタイムです
うーん
乾いた銃声が2つ響く。男が倒れ、おれは倒れた男を盾にしながら車の裏に回り込む。まだほかにも追手がいるはずだ。地下の駐車場は音は響くが、暗くて視界が奪われる。車の中に入れないか、と運転席から開けようとすると、人の気配がした。後部座席に誰かいる。女だった。
女はおれに気付くと目を見開いて、施錠しようと運転席に身を乗り出したが、おれがドアを開けるほうが早かった。口を塞いでこめかみに銃口を突きつけながら後部座席に押し戻す。女の顔はおびえきって、見開いた目が涙で光っている。
「伏せろ、シートの下に隠れろ。外にまだ追ってくるやつがいる」
女はふるえる声で「殺さないで…お願い」と言う。こいつはおれをあいつらの仲間だと思っているのだ。
「おれもやつらに追われている。おまえに危害は加えない」
女はそれでも両腕で胸をかき抱いたまま動かない。
「早く頭を下げろ、窓から見えるとまずい」
そう言い終わらないうちにビシッ、ビシッと銃弾がボンネットにめりこみ、足音が近づいてきた。
おれは女を突き倒し、「キーを貸せ!」と叫んでハンドルにかじりつく。女の手からキーを奪い取ってエンジンを起動させアクセルをいっぱいに踏み込むと、男が4人ヘッドライトに照らされた。みな銃を構えこちらへ向けて撃つ。おれはその男たちの真ん中へ車を突っ込む。右手でハンドルを大きく回して1人を車体で払い、空いた左手で窓から銃をつき出し1人撃つ。残り2人がひるんだ隙に出口から抜け、地上に飛び出した。
そのままフルスピードで市道に出ると、まっすぐ北へ進路をとる。とにかくこの街から出ないといけない。ふと後部座席から場違いな泣き声があがる。おれはまじまじと後ろの女を見た。上着に隠して赤ん坊を抱いていたのだった。