チーズケーキを、手に入れた。
少しだけ形の崩れたケーキの箱ではあるが、中身は勿論無事。店長自慢のチーズケーキはマンドリカルドもその味を知るところ。特別なことがあったら、迷うことなくこのケーキを選ぶ。ただ人気が過ぎて、アルバイトが終わる頃には店にチーズケーキは影も形も残らない。
だから、これは僥倖だった。
終日バイトに従事した甲斐があるというもの。
さて、これを誰と共に食そうか。一日で食べきってほしいから、と小さめに作られているとはいえ、一人で食べるには多すぎる。なにより、このチーズケーキを誰かにおすそ分けしないなど、もったいない。
「あぁ、そうだ」
今日は少しだけ特別だ。
だから、今日だけは。
浮かれた気持ちをチーズケーキの箱ごと抱えて、マンドリカルドは走り出した。
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チーズケーキを手に入れたマンドリカルドの話
初公開日: 2020年04月03日
最終更新日: 2020年04月03日
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