最近は天気が悪かったり体調が悪かったりでしばらく映画に行ってなかったあいだに、見たい映画がどんどん溜まっていくのでさっそく映画館へ。
 というわけで今日見てきたのはこれ!
 おバイオですわーーー!!
 これまでバイオハザードの映画化は賛否あるもののいろいろ作られてきましたが、今回のはこれまでのシリーズ及びゲーム版とはつながりのない完全新規ストーリー。
 わたくし人形使いはおバイオは自分ではあんまりやっておらず借りてプレイしたり実況プレイを見たりといった感じなんですが、今回のおバイオはやたらと評判がいいので見てきました。
 主人公・ブライアンはうだつの上がらない医療品の配達屋。今日もいつも通り病院に配達に行ったところ、倍額を支払うということで超特急での配達を引き受けます。その配達先は……ラクーンシティ総合病院。
 この時点でロクなことにならないことが確定していますがそんなことは知らないブライアンは、雪の降る中をチェーンも着けずにラクーンシティ総合病院へと向かいます。その先にはもちろん毎度おなじみのゾンビの群れが!
 ブライアンの運命やいかに!?
 本作は「ウェポンズ」のザック・クレッガー監督作品だけあって、まあクリーチャーが生理的に気持ち悪くてグロ描写も容赦なく派手なので、そういうのが好きな人はバイオ要素抜きにしてもおすすめできると思います。女子供も容赦なく怪物化するのでとてもよし。
 そして本作、通して見ると非常にしっかりした作品なんですよね。しっかりホラーでしっかりグロくてしっかり笑いもあって、そしてしっかりバイオハザード。
 なんというか本作、「バイオハザード」という作品のエッセンスの抽出の仕方が抜群にうまいと感じました。
 原作アリの映画化の失敗パターンとしては、「原作にない要素を入れすぎてタイトルが同じなだけの別物になって失敗」もしくは「キャラを似せようとしすぎてコスプレ大会」あるいは「キャラが別物になってて大炎上」だと思ってるんですが、本作は前述の通りシリーズとは繋がらない完全新規の作品なので「原作との剥離」がありません。いわば土台の部分がまっさらなんですよね。
 そこに、原作から抽出したバイオのエッセンスをしっかり組み込んでいる。そしてこの「原作から抽出したバイオのエッセンス」は、「原作のキャラが出る」とか「ゲームと同じ展開がある」といった表層的な部分ではありません。
 実際、本作における直接的なバイオハザード要素って「ラクーンシティ」「アンブレラ社」のふたつくらいしかないはず。「S.T.A.R.S」とか「B.O.W」とか、「Tウイルス」の名前さえ出てこない。これ、凡百の監督ならこの辺の名前は必ず出してくると思います。しかし本作は、直接的な要素をこれだけに留めることで逆説的にそこに頼らずに「バイオハザードらしさ」を再現しています。
 言い方を変えるなら、本作は設定ではなくお約束を組み込むことで「バイオハザードあるある」を再現していると言えるでしょう。
 冒頭で車でゾンビを轢いてしまう、ハンドガンから始まってだんだん強力な武器が手に入る、弾薬を探す、南京錠で道が塞がれている。こういったバイオ……というかゲームのお約束な展開は、いざ実写映画に落とし込もうとするとそこだけリアリティラインの関係で浮いてしまいそうなものですが、本作はそのギャップをこそ本作の魅力、あるいは笑どころにしているわけです。特に南京錠の天丼はまさにバイオあるあるで笑いました。あるある。
 
 今回の主人公のブライアンは軍人でもなんでもない一般人なんですが、この頼りなさがまさに「バイオシリーズ初見実況プレイ」といった感じで、ゲーム原作ならではの主人公への共感や一体感を感じられました。この「実況プレイを見てる感覚」は「8番出口」でも感じたものですね。
 はじめは近距離で動かない的にすら銃を当てられなかったブライアンが、最後の1発を見事命中させるまでに成長した姿を見たときの「よっしゃ!」は、まさに実況者が初見からスタートして見事ゲームクリアを迎えたときの観客側の高揚感でした。
 あとブライアン、Twitter(頑なにXとは呼ばない)で「Fuck」の訳が200種類あると言われるくらい悪態つきまくりなんですが、冒頭で轢いたゾンビの行方を探したり警察には素直に従ったりと根が善人なんですよね。なのでこっちもやきもきしながらも応援したくなる。あと今思えば、面と向かって罵声を浴びせたりはしてないんですよねブライアン。ちゃんとしつけられたんだろうなあ……。
 だからこそあのラストは、本作を見る前の印象からは予想しなかったエンドでけっこう悲しくなりました。まあいわゆる主人公補正がない状態でゾンビに噛まれればあの末路しかないよなあ……。でも最後まで危害を加えないようにしてるんだよなブライアン。それに比べてアンブレラ社の社員は当然のごとく頭アンブレラでした。
 ある意味バイオハザードの真の主役とも言えるゾンビに関しては、うっかりメイキングの方を先に見てしまってたんですが、あのメイキングからこうなるのか!というグログロ塊魂は今までにないタイプのクリーチャーで新鮮&おぞましくてよかった。バイオ系クリーチャーはさまざまなメディアで山ほど生み出されてきてますが、今回のはなかなか斬新だったと思います。これもまた表層的に過去作をなぞるのではなく、さりとてバイオハザードらしさの文脈を損なうことなく新しいクリーチャーを生み出しててすごいと思いました。これ、あえてこれまでのバイオシリーズのゾンビやウイルスを出さなかったのが大正解だったと言えるでしょう。Tウイルスやプラーガといったソンビ化要因をそのまま出してしまえば、自然とストーリーやキャラクターも過去作に引っ張られてしまってたと思います。
 かように本作は、オリジナル要素とバイオハザードらしさの両立、要素の取捨選択が非常にうまい、原作モノとしてはかなり難易度が高い方向性で成功した傑作といっていいんじゃないでしょうか。90分という現代の長尺大作映画に比べるとコンパクトな上映時間に収まっているのもなかなかポイントが高いと思います。
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TOHOシネマズ梅田「バイオハザード」見てきました!
初公開日: 2026年10月16日
最終更新日: 2026年10月17日
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今日の日記を書いていきます。
作詞
mahiro様用の作詞 書きながら雑談しよ〜 暇人comon! 誰か手伝って...(泣)
檸檬 鈴🏖🎸