修理に出したPCは未だ返ってきません。君がいなくなったら部屋ががらんとしちゃったよ…と最終回ののび太くんのごとき欠落に襲われています。なーんもやる気がしねえ。
こういうときは映画を見て元気を出そうということで、今日見てきたのはこの作品!
復活上映が始まったので見よう見ようと思ってたら、今日でDolbyATMOS上映が終了してしまうとのことだったので慌てて見に行きました。
そういやこの作品、今となっては信じられないことですが、もともとはネトフリのみで映画館での上映は1週間限定の予定だったんですよね。
Twitter(頑なにXとは呼ばない)では今回の復活上映が初見の人の感想が渦巻いており栄養になりますバリムシャア。
さて、映画というものは同じ作品でも見る時期、環境、状況によって異なる感想が出てくるもの。
しかるにわたくし人形使いは、今回が小説版を読んでから初めての劇場版の鑑賞となります。なので当然本編開始時点で## 彩葉あああああ!! 今すぐ帰宅して休んで!! もはや麻酔銃での狙撃と後催眠によるPTSD削除すら厭わないッ!!##
冒頭のヤチヨの語りによれば彩葉は「限界ギリなのでした」とのことですが彩葉はこの時点で本当に限界なんですよね……。コミカルな描写で偽装してるものの、観客はこの状態は完全にレッドカードであることを知ってるのでもう気が気ではない。
くわえて、小説版でより掘り下げられてる彩葉の内面……というかトラウマを知ってる状態で見るこの冒頭シーン、ほぼホラーでした。## だってここで彩葉がかぐやに向ける言葉って、そのまま彩葉が母親から言われた言葉なんだよな…。##
あくまでシリアスに傾かないコミカルな描写とかぐやの天真爛漫さに巧妙に隠れてはいますが、彩葉の状態は完全にアウト寸前だったわけです。だからこそ、そこにルールブレイカーたる破天荒の化身かぐやの出現が、彩葉が囚われた「こういう自分でなくてはいけない」という牢獄を破壊してくれるのが爽快なわけですよね。
しかし反面、この時点ですでにかぐや、ひいてはヤチヨもまた、時空のループに囚われていたという……。
しかし今度は、彩葉が10年の歳月をかけてかぐやの義体を作り上げてそのループを断ち切る。この対比と逆転構造の美しさよ……。
そもそも、当初はかぐやのほうが彩葉をハッピーエンドに連れていく!と言っていたのが、最終的には彩葉がかぐやをハッピーエンドに連れて行くという逆転がまたいいんだ……。
今回はDolbyATMOSだったので、ライブシーンとバトルシーンの迫力がマシマシで実によかった。そもそも本作はスマホの画面でも目立つように派手な画面演出を意識して作られているそうですが、それを映画館の大画面で見ると迫力が違います。キャラが生き生きと歌い踊る近影はもちろんのこと、本作は背景美術もいいのでロングショットが映えるんですね。「見てるだけで幸せ」があるアニメはそれだけで名作ですよ。
DolbyATMOS上映は前述の通り終了ですが、復活上映自体はまだ続くようなのであと1回くらいは見に行きたいですね。あと公式ガイドとコミカライズも読まねば。