せいぜい、太く短く生きてやろう。そして、必ずこの研究を完成させるのだ。
 とはいえ、急がなくてはならない。私の体は明らかに弱っているし、それでなくても人間には寿命という誰も逃れられない締切がある。それまでに間に合わせなくてはならない。
 (※具体的な研究の内容および様子は一考)
 自宅のドアを瘴気が入りこまないように厳重に封印した私は、念入りに消毒した清潔な布と瘴気よけの呪符を交互に織り込んだ特製のマスクを着け、私は家を出た。
 魔力を込めた黒い外套越しにも魔法の森の瘴気がチクチクと肌を刺すのがわかる。こうして直接森の深部に足を踏み入れることができる回数も限られているだろう。急がなければ。
 魔法の森の全体図を把握することはとても不可能だ。単純に入り組んでいるし、ここに自生する植物は成長が早く、昨日あった道が塞がっていることなど珍しくない。
 そこで私は水晶球に自身の魔力を込め目印(ビーコン)とすることを思いついた。この試みは存外成果を上げ、前回の探索位置を簡単に特定できるようになった。
 手元にビーコンの位置を確認するための水晶球を掲げ、私は瘴気漂う魔法の森の中を進んでいく。
 魔法の森の瘴気濃度は天候や季節によって大きく異なり、事前の予測は困難だ。しかし、今日はそれほど濃度が高くない。こういうときにこそ採取を進めておかなくては。
 苔むした大樹の根本にしゃがみ込み、植物のサンプルを採取しながら慎重に奥に進む。途中、一定間隔でビーコンを設置することも忘れない。
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紅楼夢原稿を書いていきます。
初公開日: 2026年09月11日
最終更新日: 2026年09月11日
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