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タイトルは「小説タイトル-スロットメーカー」様よりお借りしました
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現実世界風ですが一応は異世界のイメージです。なろう系のような雰囲気はありませんので注意。
黒、かりそめのエゴイズム
 仄暗い世界に、陰影と光がうごめいた。
 そのうごめきは、輪郭を持たず、奥行きもなかった。だが、平面的でありながら、中央が高く、四方は低い、前にせり出した半球状のなにかの上を這っているようだった。
 そのまま、しばらくして。
 モノクロームの世界の中央が、横向きに切り開かれ、眩い光が射し込んだ。
 白々とした光が陰影のうごめきを包み隠し、やがて色彩が世界を覆った。
「……眩しい」
 リリアン・マグノーレンは、その形容しがたい、色彩と情報量の洪水に、目を細めながら呟いた。
 束の間、極彩色に見えた周囲は、視界が馴染んでくるとともに、少しずつ見覚えのある風景へと落ち着いていく。小首を傾げた不格好な十字架。それを支える黒御影石グラナイトの直方体。墓石に刻まれた、故人の名のアルファベットは生白く、グラナイトの深い深い黒色から、浮かび上がっているように見える。それは、まだその文字列が、刻まれて程ないことを示している。新しい墓だ。
 リリアンの視線が墓石の上をなぞる。
 ——ウォルフ・マグノーレン 1887-1911
   最良の友人にして、最愛の夫。安らかにここに眠る。
 短い弔辞をたどり終えた後も、リリアンのまなざしは、名残を惜しむかのようにそこに留まっていた。
 刻まれた名は、リリアンの夫のものだった。
 
 
冬枯れの萎びた芝生と、褐色がかった
黒一色の中に、白、赤、青、緑、或いは偏光色のきらめきを宿した、
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しらたま優寿(ゆず)
どなたでも来ていただけると嬉しいです
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黒、かりそめのエゴイズム
初公開日: 2026年02月02日
最終更新日: 2026年02月10日
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半年近く書いていなかった小説書きのリハビリ作です。
よければどなたでも見に来てください。