今月どころか今年があとちょっとということに驚きを隠せない人形使いです。冬コミに落選して魂が抜けてましたがまだまだ書いてない感想はたくさんあるのでどんどん書いていきますよ。
・其ノ花ガ枯レル時(桜梅桃李)
紅楼夢にてお隣になったサークルさんとの新刊交換で頂いた一冊。東方鬼形獣本編以前の、鬼傑組組長・吉弔八千慧と勁牙組組長・驪駒早鬼の過去を描きます。
極道というのはまともな生き方もできなければまともな死に方もできない、文字通りのヤクザな生涯なわけですが、本作において八千慧と早鬼が辿った人生、そして結末は言ってみれば行く着くべくして行き着いた結末とも言えるでしょう。
そもそもこの二人が作中で辿った人生を読み返してみれば、ふたりには基本的に選択肢がなかった用に思います。孤児からヤクザの跡取りとして取り上げられ、極道の道を邁進し、組織内でのし上がり、そして組織間の血みどろの抗争の中でお互いを傷つけ、大切な人を失い、そこに付け入られ……という一連の流れに飲み込まれ流されていく八千慧。その中で唯一彼女が自分の選択で手に入れられたものが早鬼への慕情であったのが唯一の救いでしょうか。
タイトルを回収しつつ、二人の物語の終焉を描くラストシーンもお見事。
今日はここまで。