ぱち
いつも通り目を覚ます。
灰色の天井を眺めて、眉間に皺を寄せチッと舌打ちを打つ。また血みどろの一日が始まるのか。そう思うと憂鬱で仕方がない。
ゴミだらけの部屋のゴミをかき分け冷蔵庫に手を伸ばす。
カラの冷蔵庫。かろうじてトマトがあった、これでも食うか。
テキトーに取り出したトマトに齧り付いてテーブルに置いてあった塩をふりかけまたひと齧りする。
じゅわりと果汁が口いっぱいに広がるのを抑え込んでトマトを食べ切る。
よし、腹ごしらえは完璧だ。
仕事に行こう。
扉をギィと開けて仕事へ出かける。
俺の仕事?
掃除屋。
ただの掃除屋じゃねぇ。
俺のターゲットは”ぬいぐるみ”
要は隠語だな。
仕事場に入りデスクに置かれたリストを眺める。今日は4人か、まぁ少ない方だな。
リボルバー拳銃を手に取り早速ターゲットのところへ赴く。
拳銃の理由?
そんなん殺すか殺されるかのスリルがあってたまんねぇからだろ。
まず1人目。
「よぉ、んじゃ早速死んでもらうぜ」
路地裏にいる巨漢の獣人に話しかける。そいつはキョトンとしたような間抜けなツラをしたあと今更凄むようなギロリとした目線に変わる。
「なんだてめぇ、死にてぇのか」
ドスの聞いた獣人の声が地を這う。
「死にてぇのかって、、いや死ぬのはおめぇだ」
リボルバーを構え真っ直ぐと獣人の胸を狙う。
「ハッ、そんなチンケな銃で俺が殺せるかってんだ」
獣人はゲラゲラ笑いながら俺を見下す。
「できるんだな、これが」
チ カ
ショートカットを決め、相手の顔に一発蹴りを入れる。クリーンヒットだ。相手はよろけて膝を地につけた。
カチャ
「チェックメイトだ。あばよ」
バンッ