大盛況の内に終わった「バーフバリ 伝説誕生完全版」マサラ上映。しかし王国民(われら)にはその先がある!
次はさらなる盛り上がりが待っている後半戦、「バーフバリ 王の凱旋」上映開始!
前半戦のレポで書き忘れてたんですが、「伝説誕生」のスタッフロール後の「王の凱旋」の予告でみんな大好きクマラが登場した瞬間の盛り上がりたるや。では彼が本格的に登場する「王の凱旋」が始まってしまったらどうなってしまうのか。
それでなくても「王の凱旋」はOPの悪魔祓いの火の儀式からの「Saahore Baahubali」への流れが完璧すぎてここで普通の映画のクライマックス相当のカロリーが消費され尽くしてしまうわけですが、マサラ上映ではその盛り上がりがさらにとんでもないことに。
特に塚口のマサラ上映においてはもはや観客全員がマヒシュマティ国民となるので一時的に国籍が変わりますしここはすでに日本の兵庫県ではなくマヒシュマティ王国なので(断定)、「Saahore Baahubali」を全員で当たり前のように合唱します。なお画面には歌詞は表示されていません。ほぼ全員が暗唱できます。ここはマヒシュマティ王国なので。
いやーもう最高ですよこのシーンだけでお釣りが来るわ。塚口のマサラ上映ではタイトル通り発声OKなんですが、特にインド映画ではダンスシーンで歌うのが楽しいんですよね。そもそも学校を卒業して大人になってから「3桁人数で大声で一斉に歌う」なんて機会早々ないぞ。
そんな感じですでにクライマックスが終わった感がありますがラージャマウリ監督作品は基本的に構成がクライマックス・クライマックス・クライマックス・クライマックスとなっているので、この段階はファミレスの順番で言うと水です。にもかかわらずここですでに「伝説誕生」でセーブしてた力をアクセルベタ踏みフルスロットルになってるのが笑えます。
マサラ上映ではここぞ!というところでクラッカーを鳴らすのが楽しいんですが、OPのあとのビッジャラデーヴァの「カーッペッ!」ってつばを吐くところで一斉にクラッカーが揃ったところ最高でした。みんなの心はひとつ。
そこから始まるバーフバリとカッタッパの珍道中パート。「王の凱旋」でのコメディパートを一身に背負うクンタラ王国パートほんと好き。
そしてクンタラ王国パートと言えばみんな大好きクマラですよ。バーフバリは全体を通して見ると悲劇的なシーンやショッキングな展開も多い作品ではありますが、「王の凱旋」ではこのクンタラ王国パートが癒やしになって……なって……なっ……うわああああああんクマラぁぁぁぁ!!!!(滂沱)
もう複数回この作品を見た人はこの段階ですでにクンタラ王国の民とクマラのたどる悲劇の運命を知っているうえでこの癒やしパートを見ることになるので逆説的に悲劇!! とてもつらい!! そのへんの諸行無常感もインド映画なんでしょうねえ。
盗賊集団・ピンダリによる襲撃をバーフバリの活躍でなんとか凌ぐものの、物語はここから急展開を迎えます。シヴァガミとの間に確執が起こってしまったバーフバリがデーヴァセーナを連れて王宮を出るところで、すでに民衆がこぞって彼を迎えるために詰めかけているシーン。あそこでスクリーン内の民衆と同じように客席のそこかしこから合掌した両手が掲げられるシーン大好きなんですよね。
そう、塚口のマサラの魅力はスクリーン内だけに留まりません。スクリーン外、つまり客席の反応もまた大切なシーンのひとつ。戸村支配人仰るところの「映画鑑賞+アルファ」の「アルファ」の部分を我々が、そして今このブログを読んでいるあなたが担っているわけです。塚口のマサラはスクリーン外とスクリーン内の連携によって成立する!
もうあのシーンはスクリーン内外がひとつになった名シーンであり、塚口のマサラ上映というイベントがどういうものかひと目でわかるシーンだと思います。
そしてバーフバリが宮殿を去ってからの展開はまさに急転直下。ついにカッタッパの裏切りの秘密が明らかになるあの衝撃的なシーンでは、もう何回もこの作品を見て全ての結末を知っている人がほとんどであろうシアター内が静まりかえるんですよね。
わたくし人形使いはいわゆる「空気を読む」という言い方は多分に「自分を殺して周囲に合わせる」というニュアンスが強くてあんまり好きじゃないんですが、塚口のマサラにおいてこうした要所要所で場が静まり返るのが実に空気が読めてて好き。マサラ上映と言うともう大歓声での大騒ぎ!といったイメージがあるかも知れませんし、それもマサラ上映のいち側面に違いないでしょう。しかし、決して大声で無軌道に騒ぐことがマサラ上映ではありません。前述の「映画鑑賞+アルファ」の部分にまさにこの「空気を読んだ行動」が当てはまるでしょう。
以前の「K.G.F.」のマサラ上映のレポでも書きましたが、塚口マサラの真髄と言えるのがこうした「団結と共有」だと思います。自分が楽しみつつも周囲への配慮は欠かさず団結し、ともに感動と興奮を共有する。簡単にできることじゃないですよこれ。
カッタッパの語るかつてのマヒシュマティ王国の話から王国奪還までのパートの盛り上がりはもう言うまでもないでしょう。もはやクラッカーの残量なんか気にしてる余裕は脳のどこにもありません。
そして大興奮の中偉大なる王の物語は終わり、エンドロール。ここでもBGMに合わせて静かに鳴らされるリングベルの音が余韻を引き立ててくれます……からのシアターに明かりがついてからの拍手喝采と大歓声! これぞマサラ! これぞバーフバリ! これぞ塚口!
いやーもうやはりバーフバリは別格です。とんでもない盛り上がり。ちなみに「王の凱旋」終了後のフロアはこんな感じ。
もはやなにがなんだかわからないことになってます。ここ本当に映画館?(いつもの)
なんかもうすべてのエネルギーを使い果たしてすべてが終わった感がありますが、次回はすでにインド映画史上もっともわかりやすいクラッカーポイントがある映画こと「バンバン!」のマサラ上映が決定しているのでなーんにも終わってません。終わってないと言えば「RRR」も未だ上映中な上にもはや終映日について誰も言及しなくなっているとか。
そんな感じの塚口なので、次回はまた「バンバン!」のマサラ上映でお会いしましょう!