サンサン劇場ではたくさんの魅力的な映画が上映されてますが、それ以外の劇場でもたくさんの作品が上映されているのでもはや自分の数が足りません。助けて!
というわけで今日見てきたのはこれ!
「裸のランチ」「ビデオドローム」などで独特の造形美をもったガジェットを大量に作り出した鬼才・デヴィッド・クローネンバーグ監督の最新作。
というだけで内容もろくにチェックせずに見に行きました。というかこないだTLで偶然見かけるまで知らなかったぞこの作品。
痛みを消去するほどに進化した科学技術。
「加速進化症候群」で体内に新しい臓器を生み出し続ける男と、それをショーとして公開するアーティスト。
プラスチックを消化する器官を獲得した子ども。
そんな歪んだ世界の中で、人類が歩む次のステップとは。
……という、そういうのが好きな人はもう辛抱たまらん系の作品です。(なんだそりゃ)
正直なところ明確なストーリーはあってないようなものですが、もうこの圧倒的なクローネンバーグ世界と山盛りの謎ガジェットでお腹いっぱいです。
機能としては介護ベッドとか介助機器とか手術ロボット付きベッドとかなんですが、そのデザインがもう有機的かつ気持ち悪くて最高。なんでそんなナマっぽいんだよ……。なんで介助シートに歯がついてるんだよ……。ステキ……。
特にステキなのが手術ロボットベッド「サーク」ですよ。
どっから見ても棺桶なデザインがステキなこのサークなんですが、前述の通り作中では人間は痛みを克服してるので開腹手術も麻酔なしかつ公開で行われてます。この手術アームがザクザク容赦なく人体を切り裂くゴア描写には、なんかもう一種の官能すら覚えます。イッちゃってるなあ。
本作はいわゆるアート系の作品でクローネンバーグ監督の世界観に圧倒されるばかりですが、実はSF作品の古典的テーマである「人類の次のステップ」や「テクノロジークライシス」といったテーマを極端な方向に向けた正統派SF作品……のような気がします。
そういやクローネンバーグ作品といえば、なんかはるか昔に「ザ・フライ」のリブート企画が持ち上がってるとかなんとか聞いた覚えがあるんですがあれどうなったんだ?