理由はよく覚えていない。気づいたら検索ボックスに「家政婦」と打ち込んでいた。
 ただその時は深夜2時で、振り込まれた給料の金額と毎月の引き落とし以外ではほぼ減らない貯金額を見て腹を立てていた。それと同時にカゴから溢れた洗濯物を見て絶望したからかもしれない。
いくつかサイトを渡り歩いているうちに、他の業者とは値段が桁違いのサイトを見つけた。普段なら鼻で笑ってバックのボタンを押すところだけど、今日は違った。無心でオプションを選択し、恐らく可能な限り最高額の依頼料。私はほくそ笑んでいた。運がいいことに明日は日曜日。泥のように眠りたいと叫ぶ体に鞭を打ち、爆速で契約の諸々を終わらせた。
来るのは火曜日から。その日は早く帰るために月曜日に全ての仕事を片さなければならなくなったが、そんなことはどうでもよかった。
この時の私はストレスでハイになっていて、来てくれる家政婦さんが誰だとかそういったことは一切考えていなかった。
カット
Latest / 09:58
カットモードOFF
文字サイズ
向き
チャットコメント通知