こないだEPIC GAMESでまさかの無料配布をされていた「デスストランディング」、案の定というかなんというか大ハマリしてます。
しばしばクエストを受注してそれをこなすことがメインとなっているゲームを揶揄して「お使いゲー」ということがありますが、本作はそのお使いをゲーム、ひいては主人公であるサム・ポーター・ブリッジズの目的として落とし込んでいる作品となります。
舞台は謎の破壊現象「デスストランディング」で分断されたアメリカ大陸。プレイヤーは「伝説の配達人」サムとなり、配達人となって生き残った人類が築いた各所の拠点間を、さまざまな荷物を配達することになります。
基本的にゲームは依頼を受注→納品→新しい依頼を受注という流れの繰り返しで、その根幹は典型的なお使いゲー。そのため、ともすればあまりに単純すぎるという印象を抱くかもしれません。
しかし本作では、そのシンプルな土台の上に「デスストランディング」以前の情報や社会機能が失われているゆえの謎、各所に出現する「BT」と呼ばれる亡霊のような存在、「あの世とこの世の境目」と言われる「ビーチ」などなど、非常に多くの謎と情報が積み上げられています。配達の仕事をこなしながらもそれらの謎を解明していくのがとても楽しい。
小島秀夫監督独立後の「コジマプロダクション」最初の作品となる本作は、これまで小島監督が制作してきたメタルギアシリーズなどと比べると、明らかにプレイヤーに対して世界観やキャラクターなどについての説明や情報提示を制限しているのがわかります。これはおそらく意図的にやってるはず。
このおかげで、今までの小島作品の世界観が現実世界の延長線上にあったのに対し、本作は「訳の分からない異様な世界にいきなり放り込まれる」という孤立感を強く感じることができます。この孤立感も、おそらくは演出されたものでしょう。
そしてこの「孤立感」に対するカウンターになっているのが各種のオンライン機能。
オンライン機能と言っても、直接的にプレイヤー同士が協力するわけではありません。たとえば、ほかのプレイヤーが落とした荷物をポストから届けたり、逆にほかのプレイヤーに対して素材などの調達を依頼したりといったように、徹底して間接的にプレイヤー同士が協力するというシステムになっています。
ほかのプレイヤーが残した足跡や建造した設備に「いいね」をすることができたり、逆に自分が作った設備や荷物の配達に対して「いいね」をもらったりするこのシステムは、「姿は見えないけれど、自分たちと同じように頑張っている人たちがいる」という「ひとりじゃない感」がいい、とてもいい。
小島監督作品はゲーム世界とプレイヤーのシンクロ率を上げるのが非常にうまいですが、本作においてもその手腕は遺憾なく発揮されていると言えるでしょう。
また、サムは大量の荷物を背負って配達するんですが、それが本当に重そうでこっちまで疲れてきます。現段階ではまだ徒歩しか配達手段がないので、急斜面や岩場などの悪路を必死に歩いて行くサムの姿はこっちも必死に歩いている気分になりますし、そうやって苦労して目的地が見えてきたときの安心感たるや。
非常に面白いゲームなのでほどほどに楽しみたいと思いますが実は昨日すでに朝の6時までやってたのでもうだめです。