ようやったなコビー!と大きな手で乱暴に頭を撫でられた時、驚くほど胸が満たされた。嬉しい、よかった!それをそのまま相棒に話すと「へーよかったな」と素っ気ない様子だったので、彼はこの行為にそこまで喜びを感じることはないのだろうと思っていた。だから目の前の頭を撫でてみたのは本当にただなんとなくだ。髪を乾かすついで、最後に、なんとなく。手のひらをするりと滑らせる。ヘルメッポからすればただ髪を整えただけのように思えただろう。それで構わない。指先に感じる繊細で美しい髪の感触を慈しみ、その奥にある彼の皮膚、ぬくもりも――手が止まった。目についた耳が赤い。なんだ、彼も自分と同じだったのか、と今になって知る。それはひどく擽ったい感触だった。
おわり!