というわけで今日も行ってきました塚口サンサン劇場。
阪急塚口駅周辺も地域密着型商業施設「SoCoLa」が開業したことでぐっと賑やかになりました。
そしてSoCoLaにはダイソーが入っているので、サンサン劇場と業務提携してクラッカーと火薬銃が異常な量入荷されるのは確定的に明らか。
さて今回見てきたのはこちら。
世間の評判を聞くところによるとなんだか上質なトンチキジャパン描写がてんこ盛りの様子。ちょうどそっち方面の栄養素をしばらく摂取してなかったので見てきました。
さて感想なんですが、全編これトンチキジャパンといった感じでそっち方面のリビトーはガッツリ満たされました。デヴィッド・リーチ監督は日本をなんだと思ってるんだもっとやれ。
最初の東京……というかトーキョーのネオン街の描写はもう完全に言い訳不可能なレベルでブレードランナーだったし、ヤクザ描写は完全にキル・ビルだったし、なんならもうニンジャスレイヤーに片足突っ込んでて心のなかで大笑いしてました。
中でも一番ひどかった(褒め言葉)のがどう考えても米原ですよ。デヴィッド・リーチ監督は米原になんか恨みでもあんのかなんだよあのきさらぎ駅みたいなホームは。
そして今日一緒になった塚口ファンの方との話てたんですけど、あの列車の路線は一体どこ走ってるんだよ。
一応設定的には東京発京都着の新幹線ということになってるんですが、最終的に脱線して止まった場所がどっかの田舎町で京都駅のどこからそんなところにまで車両が吹っ飛んだんだよ。完全に脱線してる最中にワープしたとしか思えません。
そうしたツッコミどころ笑いどころ満載で楽しめました。
個性豊かな殺し屋たちも魅力です。ブラッド・ピット演じるレディバグをはじめとしてたくさんの殺し屋たちの名前がでっかい英語と日本語でスクリーンに表示されるだけでテンションが上がります。これってシューター特有の症状じゃなかろうか。だってボスの名前が画面にドーンと出るとテンション上がるよね?
そしてその文字がネオン管を模しているのがまたいい。このせいで作品のブレードランナー感というかブラックレイン感が非常に増しててまたトンチキジャパンでいいんです。
さまざまな事情を抱えた殺し屋たちが疾走する密閉空間である弾丸列車の中でどったんばったん大騒ぎなわけですが、この「列車」というシチュエーション、ロケーションがそもそも映画的。
さらに「出発点から終点まで、乗ってる人の都合は関係なく疾走していく」というロケーション上で、同じように自分の事情や人生を制御できず状況に振り回されている中で精一杯抵抗しているという構造にもなっててとっても映画。実に映画。
特筆すべきは、本作の列車は暴走しているわけではなく、ちゃんとダイヤに沿って各駅で停車しているという点。しかし停車時間はごくわずかで、停車のタイミングでレディバグは列車から降りようとするんですが毎回邪魔が入って降りられない。
これがまさに「人生でやりなおせるポイントが有ったのにそれを不意にしてきた」というシチュエーションをそのまま寓話としたようでこれまた映画的。
そもそも何度も言ってきてますが、わたくし映画というものを「現実には形を持たないものに形を与えるもの」だと思ってます。しかるに本作のこの状況自体が今まで各人が歩んできたであろう「どうしようもできない人生」そのものだったんじゃないでしょうかね。
そうしたテーマも盛り込みつつどったんばったん大騒ぎを楽しめる作品でした。バトルに関してはなんかもう「チャレンジャー」と「アウトフォクシーズ」を足して足しっぱなしといった感じのバイオレンスで大変楽しめました。いちいちレトロゲーで例えることをやめられないわたくしです。