自分ひとりでばらばらになったピースを組み立てて、もとの絵を完成させるというこの遊びのどこに楽しみがあるのか、正直私にはよくわからない。
 そもそも……私は影狼やわかさぎ姫と知り合うまでは、ほんとうに孤独だった。だからこそ、誰かとつながること、誰かと一緒にいることに飢えていたのだ。私が妖怪であることを隠してまで人里で人間に混じって暮らしているのも、それが理由だ。
 だから私には、こういう一人遊びをわざわざする理由がわからない。あえてひとりを選ぶという行動は、人間独特のものなんだろうか。
 それに、絵をわざわざバラバラにしてからもう一度ピースを集めて組み立てるっていうのもよくわからない。ピースを集めて完成した絵は、結局もとどおりになっただけで新しい絵ができるわけでもないのに……。
 そんなことを考えながら、私は夢の世界の中に散らばったパズルピースを集めていった。
 そういえば――。
 必死に考えつつパズルピースを集めながら、私は頭の隅の方に、ある疑問が浮かんでくるのを感じていた。
 夢の中の、このピースを全部集めたとき。
 いったいどんな絵が、完成するのだろう。
 懐に収めたピースの数は、もう35個に近づいてきていた。
 今私がいるのは、幻想郷における一大勢力のひとつであるレミリア・スカーレットの居城、紅魔館。
 見上げるようなやたら高い天井からぶら下がったシャンデリアの上を危なっかしくジャンプしながら、私はパズルピースを探していた。けれど、さすがにこのあたりに来るとパズルピースを見つけるだけでも一苦労だ。
「はあ……ちょっと一休みしようかな……」
 集中力も途切れてきたし、私は適当な足場を見つけて一休みすることにした。
 夢の中だからか、空腹や喉の乾きは感じない。時間の流れもどうなってるのかわからないけど、ちょっと疲れてきた。
 足場から下を見下ろすと、妖精メイドたちがうろついている。でも、幸いにしてこっちに気づいている様子はない。
 それにしても広い屋敷だ。聞いた話だと、紅魔館の中は時間を操る能力を持ったメイドの力で、見た目よりも空間が大きくなっているらしい。幻想郷の中には、そんなでたらめな能力を持っている人間もいるのか……そんな事を考えながら、私はなんとなく、鏡みたいに磨き抜かれた
 
 
 
 
 
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