※この日記を書いているのは5月28日ですが気にしないように。刻が未来に進むと誰が決めたのか。ターンAターン。
 というわけで見てきました「シン・ウルトラマン」2回め。場所は1回目と同じくTOHOシネマズ梅田。平日だったので、流石に人の入りは初日ほどではありませんでしたが半分くらいは入ってたかな? 年齢層は若い人が多めでした。
 さて感想はもうネタバレ全開で問題ないでしょう。というわけで思いつくまま書いていきましょう。
 いやーやっぱりこのTOHOシネマズのスクリーン1の大画面に映し出される「東宝映画作品」のロゴの時点でアガりますね。
 初見時、そこから「シン・ゴジラ」のタイトルが出てきたときはびっくりしましたが、この「シン・ゴジラ」のタイトルから「シン・ウルトラマン」のタイトルが出てくる演出って初代ウルトラマンのものを踏襲してるんですね。マーブリング状にぐにゃあ~はウルトラQって鮮明に覚えてたんですが、初代ウルトラマンのOPはうろ覚えだった。
 そこからの怒涛の冒頭シーン。やっぱこれ飛ばし過ぎだって。この辺の話も何らかの形で補完してくれないかなあ。というかウルトラマン無しでこれだけの怪獣を撃退してるのってなにげにすげーよな。しかもこれ禍特対が設立される前ってのがまたすごい。ペギラとかどうやって倒したんだ? というか氷河期状態からよく復興したな。
 ファーストバトル、VSネロンガ。今回改めて初登場時点のウルトラマンに注目してファーストバトルを見てたんですが、やはり神永と融合する前のウルトラマンの造形、特に口元のあたりはデザインと言うか雰囲気が明らかに違いますよね。この段階ではまだ感情が見えない感じ。
 地響きと土埃を立てて暴れまわるネロンガに対して、ふわりと重量を感じさせない動作で着地するウルトラマンの対比がファーストバトルの見どころですね。着地したときも音がしないところとか、明らかに禍威獣とは一線を画す存在であることが伺えて好き。
 棒立ちからの回転蹴り上げはまあシュールですが、ウルトラマンと回転は切っても切れない関係にあるので……。
 ネロンガの電撃攻撃を受けても平然と前進するウルトラマンの姿には、神々しさと不気味さの両方を感じます。
 ネロンガを撃破して飛び立つウルトラマン。ここでもやはり動作に「溜め」がなくいきなりすっ飛んでいくのがまた「得体の知れない存在」感があって好き。
 2回めの視聴で、現場に取り残された神永が子供をかばうシーンで、飛んできた瓦礫が激突するのがはっきりとわかりました。人間としての神永の出番はこれで終わり、これ以降の神永はラストシーン以外神永の姿を借りたウルトラマンなので、人間としての神永の出番はごく短いんですよね。
 こうして2回めを見てみると、ほかの禍特対の面々が登場時点で印象的な台詞回しや仕草でどういうキャラかをしっかり見せているのに対し、神永だけは明確に没個性的に描かれていると感じました。そういや本編全部通して、神永とウルトラマンが直接対話するシーンってないよな。以上のことから考えるに、本作は「ウルトラマンが訪れた世界の話」ではなく「人間の世界を訪れたウルトラマンの話」なんだなーと改めて思いました。以降の神永も神永の人格が表層には出てきてないしな。
 ファーストバトル後の浅見分析官登庁シーンで、周囲から漏れ聞こえる会話でこの世界では禍威獣の出現がもう台風や地震レベルの認識になってることがわかる演出が秀逸。世界観は説明じゃなく空気でわからせる!
 シン・ゴジラに比べると人数が少ないからか、より各メンバーのキャラ付けを濃くしてる感のある禍特対。
 このキャラの見せ方も上手いんですよね。自分の席の周りを特撮グッズで埋め尽くしてる滝明久はもちろんのこと、澤まさみ演じる浅見弘子分析官も、机の下でスニーカーからハイヒールに履き替えてるカットで彼女の人となりがわかるというもの。
 また同じく人数が少ないおかげで、チーム間のチームワークがより強調されているというか、チーム間の情報のやり取りの際の会話のテンポが非常に心地よいですね。
 そんな中で、ウルトラマンと融合した神永……というか神永と融合したウルトラマンの浮きっぷりが目立つのがまた上手い。というかもう少し言動を人間っぽくしろよウルトラマン。
 前述の通り、本作では人間としての神永は冒頭で一度死亡し、ラストで覚醒するまでは神永の中身はウルトラマンということになります。
 なので実質劇中の神永は神永の姿で活動しているウルトラマンであり、そのことは中盤で禍特対どころか世界中に知れ渡ってしまいます。
 変身ヒーローのお約束のひとつが「正体バレ」なわけですが、本作ではこの正体バレの原因が「一般人による無許可撮影動画」というのがなんとも現代的。
 vsガボラ戦、「何らかのヤバめな光線」「激ヤバ光線」といったワードが出てきた時点で「あっ、これはシン・ゴジラとはぜんぜん違う方向性なんだな」と改めてわかります。本作はすごいところがたくさんありますが、こういう雰囲気の出し方、方向性の示し方が非常に上手いですよね。
 劇中では2回めとなるウルトラマンの登場。やはり1回目のときと明らかに表情が違って見えますよね。
 VSにせウルトラマン&ザラブ星人パート、浅見が持ってきたベーターカプセルでの変身シーン、「巨大な手が下からせり上がってきて神永をつかんで変身」という演出が最高にカッコいい。
 改めて考えると、ここで明確に神永がウルトラマンに変身するシーンを出しておきながら、ウルトラマンの変身シーンのお約束……というか絶対条件であるぐんぐんカットは使ってないんですよね。
 初見のときは怒涛の展開にそこにはまったく思い至りませんでした。
 夜空を背景にしたザラブ星人との空中戦。2回目ということでよく見る余裕ができてたんですが、この辺のザラブ星人とウルトラマンの「慣性を無視して飛んでる感」が印象的。なんというか両者とも、過剰なアクションがないせいで人間に近いシルエットをしていながら動作の端々が人間っぽくないのが「怪物同士の戦い」という感じで好き。とくに空中のザラブ星人の下に棒立ちスペシウム光線の構えでニュッと出てくるところとかシュールで好き。
 みんな大好き山本メフィラス耕史登場。いきなり部屋の中に音もなく登場するあたりが底知れない強者感が出てて好き。あとやっぱりこの名刺は笑ってしまう。
 以降のメフィラスとウルトラマンとのこのやり取り、本作の人間ドラマ部分の最大の見せ場ですよね。いや両方とも人間じゃないけどさ。
 完全に人間としての言動を模倣し紳士的な態度でウルトラマンに自らの思惑を話すメフィラスと、あくまで淡々と感情を表に出すことなく応じる神永の差別化よ。ラスト付近のウルトラマンとゾーフィとのやり取りでも思いましたが、このあくまで淡々と、言葉や口調をわかりやすく荒らげることなく進む会話劇は本作の見所と言えるでしょう。こういう場面でわかりやすく言葉や口調をわかりやすく荒らげたりしてたら一気に安っぽくなってしまってたはず。
 あと、2回めである今回は居酒屋のシーンで目を皿のようにしてどっかにラッキョウがないかどうかを全力で確認してましたが見当たりませんでした。なかったよね? 有識者の回答求む。
 そして実質的なラストバトルとも言えるVSメフィラス。もうメフィラスの立ち姿がすでに強者感が出てるのが好き。
 両者ともに人型をしてるので、光線技以外はパンチ・キックといった格闘で戦うわけですが、この戦闘シーンでも「人型の存在が手足を使って戦ってるけどなんか動きが人間っぽくない」という違和感が楽しめます。そう、本作の戦闘シーン……というかウルトラマンおよび外星人の戦闘シーンはこの違和感が楽しいんですよね。とくに飛んだり跳ねたりしてるときの不自然な重量感のなさが好き。あとここのBGM超カッコいいよな。
 突然戦闘をやめ、ベーターボックスを回収して去っていくメフィラス。デザインワークスでも確認しましたが、ここ手が上下に開いて十本指状態になってるんですね。こういうの好き……。
 ここで現れたゾーフィのカラーリングがtwitterで話題になってたので、2回めである今回はしっかり確認してみましたが、わたくし人形使いの目にはメインカラー金色のラインは緑っぽい黒あるいは黒っぽい緑に見えました。twitter見てるとこの金色は夕日が反射した色だと思ってた人が結構いる様子。
 というかこれ初見でゾフィー(厳密にはゾフィーじゃなくてゾーフィだけど)だってわからなかったぞ。出てきたタイミングと言動でなんとなーく察したけど。
 あと、これまたあとから調べて知ったんですが、このカラーリングは成田亨氏が新企画案として描いた「ウルトラマン神変」が元になっているんだとか。これも今までまったく知らない情報でしたね。ウルトラマン沼、深い。
 ゼットンを倒すべく最後の戦いに赴く神永。この満を持してのぐんぐんカット、何回見てもアガるわ~……。
 そして、そのぐんぐんカットをゼットンへの決死の一撃に使うというこのアイデア。
 ここ、ウルトラマンのぐんぐんカットという誰もが知るカットを最高にうまく料理した部分だと思います。
 よくリブート・リメイクものの映画に対して「金のかかった二次創作」といいう評が着くことがありますよね。まああんまり良い意味で使われる言葉ではありませんが、二次創作だからこそ原作という素材に最高の調理を施して最高に美味しい料理にすることができるという側面も間違いなくあるでしょう。
 しかるに本作もいわゆる「金のかかった二次創作」であると同時に、原作という素材に最高の調理を施した最高のコース料理と言えるでしょう。コース料理なのがポイントな。
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TOHOシネマズ梅田「シン・ウルトラマン」2回め見てきました!
初公開日: 2022年05月26日
最終更新日: 2022年05月28日
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