はい、もろもろの作業がろくに進んでないのにもかかわらず行ってきましたサンサン劇場。仕方がないよね、人はパンのみにて生くるにあらずだからね。
というわけで今回見てきたのはこの2本。
ある種の人間は人の命が紙より軽い映画を定期的に摂取しないと生きていけません。あとゲチョグロクリーチャーが出る映画と脊髄が引っこ抜かれる映画とゲイリー・オールドマンが爆発する映画も。
さて感想を。
まず「ガンパウダーミルクシェイク」。
単純に面白そうだったので見ようと思ってたらいつの間にか上映期間が終わってたところ、塚口で上映すると言うのでやったーとばかりに見てきました。
ストーリーを読み込むというよりは派手なアクションを素直に楽しむのが正解な作品。
ストーリーの方はなんかもうやることなすこと全部裏目に出てどんどん事態が悪い方に悪い方に転がっていくのであーあといった感じ。おしまい。
それよりもアクションとキャラだけで一作成立してて、それがまた楽しい作品でした。
主人公であるサムよりも、彼女の母の友人である3人とか、笑気ガスでラリラリの3バカとかのキャラが立ってるので、ストーリーどうこうというよりも彼女ら・彼らが何かしてるだけで面白い。
面白いと言えば戦い方もバリエーション豊富で見てて楽しいですね。ただ単に銃を撃ちまくるだけでなく、そこらへんにあるものを利用してとんちと工夫で戦うのがまた楽しい。
ボーリング場なのでボーリングの玉でストライク、注射撃たれて両腕が使えないのでテープでメスと銃を手に固定する、そのまま車に乗って8歳の女の子と一緒にカーチェイス、しかもハンドルは女の子が操作するなどなど。
やってることはまあ肉がひしゃげ血が飛び散る大殺戮なわけですが、バリエーション豊かなボコりボコられで見てて飽きません。
特にクライマックスとなる図書館での籠城戦はステキ。
図書館は本の中に武器を隠してある武器庫でもあるんですが、この辺はもっと「図書館」というシチュエーションを生かしてほしかったかな。
「武器よさらば」とか「白鯨」とか「ジョニーは戦場に行った」とか「鉄 病原菌 銃」とかの中には何が入ってるんだろう。
上記の通りストーリーはそれほど重要ではありませんでしたが、アクションのバリエーションの方で十分楽しめる作品でした。
次、「ベイビーわるきゅーれ」。
本作は以前上映されたときに視聴済みでしたが、個人的にお気に入りの映画だったことと今回無発声応援上映が開催されるとのことで参加してきました。まあこの映画はクラッカーとタンバリンで超絶パワーアップするタイプの作品なので、応援上映決定は必然と言えるでしょう。
さて応援上映となると楽しみなのは戸村支配人による前説ですが、今回戸村支配人はスカジャン姿に金髪というなかなかレアな姿で登場!
恒例のクラッカーが鳴り響く中、上映開始!
コロナウイルスの注意喚起映像の段階ですでに手拍子が起こるあたりが実に塚口。
今回すごく良かったのが、最初のクラッカーのタイミング。
本作はバイトの面接からいきなりモータルコンバットみたいな大殺戮が始まるんですが、面接中のいきなりのヘッドショットのタイミングにクラッカーがぴったり同期!
応援上映の楽しみはたくさんあるんですが、個人的にその中のひとつに「クラッカーのタイミングの一致」があると思ってます。参加した人にはわかると思いますが、あの一体感は一度味わえば二度と忘れることはできません。最高に気持ちいい。
本作は激しいバトルシーンはあるものの、実は銃撃戦と呼べるくらい撃ちまくりのシーンってラストバトルだけなんですよね。
だからこそ中盤までの単発の銃撃シーンにクラッカーのタイミングを合わせやすく、応援上映の醍醐味である一体感が楽しめました。
そしてラストバトルではもうヤケクソ気味の撃ちまくりのクラッカー鳴らしまくりでもう館内がくまなく火薬臭くなってました。
しかし本作、見るのはこれで2回目ですが、バイオレンス描写やアクション描写はもちろんすごいんですが、その奥には「社会に適合できない不器用な人たち」を描くという意図を感じました。
本作の主人公であるちさととまひろは、殺し屋として活動しているものの、その姿は決してヒロイックでクールなスペシャリストとして描かれてはいません。むしろ、社会に否応なく放り出されて公共料金の支払い方もわからないグッダグダな日常を送らざるを得ない存在として描かれています。
結局ラストで彼女らはこれから殺し屋一本で暮らしていくことを、これまたグッダグダな感じで決めるんですが、この辺もまた殺し屋という非日常に身を置かざるをえない悲劇のヒーローみたいな描かれ方はされていません。
本作はもちろんいわゆる殺し屋モノではあるものの、それはあくまで舞台設定と言うかガワというかバイオレンスをやるための口実というかマクガフィン的なものであって、本作における殺し屋という非日常要素は、ちさとやまひろのようないわゆる生きづらさを抱えた人々にとっての貴重な居場所という位置づけなんじゃないでしょうかね。
あと、今回の再上映の大きな収穫がパンフレットの再販。
前回の上映のときにはパンフレットを購入してなかったんですが、あとからパンフレットになんとドラマCDが付属してるという話を聞いて己を呪う勢いで後悔してまして。
しかし今回ありがたいことにパンフレットが再販されていたので、上映前に速攻で購入しました。
さて件のドラマCDですが、多くの人が本作を鑑賞したあとで抱くであろう「ちさととまひろのグッダグダな日常をあと2324759時間見ていたい」という願望を完璧に叶えてくれますので、まだパンフ購入してない人は今から速攻で塚口に行って買ってこい。お願いしてるんじゃないの。命令。