はい、ようやく仕事も終わったので行ってきましたサンサン劇場。
本日見てきたのはこの2本。
サンダーバードはともかくとして以前ほんの冗談のつもりでツイートした妖星ゴラスの上映ががよもや現実のものとなろうとは読めなかった、この海のリハクの目を持ってしても。
というかサンサン劇場では「生きてる間にスクリーンで見る機会に恵まれるとは思わなかった」という作品がもう20本くらいになってきてるんですが、妖星ゴラスはその中でもトップクラスに予想外の作品でした。しかも35mmフィルム。
この令和の世に妖星ゴラスを上映するような酔狂な映画館なんて全銀河中でここだけですよ。
毎回なにが来てももう驚かないぞと思ってるんですが、毎回予想と常識を棒高跳びで飛び越えてくれますサンサン劇場。もう上映予告ツイートを読むだけで心停止しそうです。
それでは感想を。
サンダーバードはもちろん知ってますが、放送を見てた記憶は脳内の中でもかなり奥の方にしまわれています。登場人物の名前とか全然覚えてなかった……。
登場メカニックに関してもサンダーバード2号と4号以外はどんなのだったかあんまり覚えてない感じだったんですが、上映前の場内に響く主題歌でだんだん記憶が蘇ってきて、冒頭のメイキング映像からの確かに見ていたあのオープニングがスクリーンに大写しになった瞬間に海馬体の奥底でホコリかぶってた記憶が目と耳と口と鼻から一気に吹き出してきました。
いやー懐かしい……。
サンダーバード自体はもちろんのこと、人形を用いた特撮作品自体もうそうそう見かけることがなくなってたので、この独特の味を持つ映像がたまらなく懐かしい。
また今作は、新しく制作されたエピソードなんですが、それでも画面の質感などを放送当時の60年代、70年代にうまく寄せており、まるで昭和の時代にタイムスリップした気分になりました。というかもう塚口自体が令和の時代に存在する映画館とは思えない。
今改めて見てみると、サンダーバードの特撮やギミックは本当にすごいですよね。当時でも人形をコントロールしている糸や操り棒が見えなかったし、格納庫などの造形もすごい。
ガジェットは今の時代から見ればレトロですが、それでもなお「未来のガジェット」に見えるのは贔屓目でしょうかね。
メカニックについてはもちろん、なにがワクワクするって発進シーンですよ。
わたくし清く正しいおとこのこなので発進シーンってだけでワクワクが全身の毛穴から出ます。
発進シーンで奮い立たないXY染色体保持者は魂的に去勢されていると言っても過言でも華厳でもない。
本編終了後の新作「ネビュラ・75」もネプチューン船長の声がメガネ声が服着て歩いてるような声の森川智之さんなのでどうしてもボの字が想起されてしまいましたが面白かったです。何よりこの令和の世にこんなメカメカしいメカ喋りのロボを拝めただけでも満足です。
次、問題の妖星ゴラス。
「巨大天体が地球に衝突する! 大ピンチ!」というシチュエーションは数あれど、「南極にロケットエンジンを設置して地球の軌道をずらして避ける」という完全にキメてるとしか思えない解決方法を発案し、あろうことか実行に移してしまうという怪作です。
いやーもうこういう突飛で荒唐無稽な話こそSFですよ。
話の方はまあその……けっこうガバガバというか、取ってつけたように突然登場して突然退場する怪獣マグマをはじめとするトホホな部分はあるにはありますが、当時の宇宙開発への希望や世界情勢が見て取れる作品でもありました。
ミニチュアを用いた特撮も、そりゃあ今のCG全盛の映像に比べれば見劣りしますが、やはり実物を用いているミニチュア特有の迫力というか実在感が楽しめました。
また、いわゆる「古き良き昭和」のテイストが味わえる背景美術も良かった……豊かな時代だったんだなあ……。
昔の作品を見ると懐古モードに入ってしまうのは良くない。今を生きる。
3月もサンサン劇場はもはや意味がわからないラインナップとなっているのでついていくのも命がけですが、まあなんとかついていこうと思います。