そうだ。私はもう知っている。
「脳内マップ……」
 に、と目の前の玲音が唇の端を吊り上げる。
 私と玲音のふたりだけだった電車の中は、いつの間にかたくさんの乗客であふれていた。
「そう。あなた達が無作為に集めた1000人余りの脳内マップ。その中に潜んでいた私の記憶のカケラ」
 乗客は、全員がその手にスマートフォンやPDAを持っている。その画面に写っているのはすべて玲音だ。電車の中吊り広告の中にさえ、玲音がいる。
 ああ。
 どうして忘れていたんだろう。
 
 
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紅楼夢表紙お礼SSを書いていきます。
初公開日: 2022年02月15日
最終更新日: 2022年02月15日
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紅楼夢お礼SSを書いていきます。