紅楼夢原稿も終わったので滑り込みで見てきましたウルトラマンとシン・エヴァ。
実はシン・ゴジラとエースをねらえを見逃してしまってたので、この2本は見逃すわけには行くまいというわけで見てきました。
シン・エヴァはもう言うまでもなく何回も見てるんですが、ウルトラマンの方は初見。
というかこの令和の世に初代ウルトラマン、しかも実相寺監督担当回の総集編をスクリーンで見る機会が巡ってこようとは見抜けなかった、この海のリハクの目を持ってしても。
というわけでまず「ウルトラマン(1979)」の感想を。
本作は初代ウルトラマンの実相寺監督担当回である第15話「恐怖の宇宙線」、第22話「地上破壊工作」、第23話「故郷は地球」、第34話「空の贈り物」、第35話「怪獣墓場」をまとめた総集編となっています。
わたくしもちろん初代ウルトラマンに関しては知ってるんですが、多分通しで見たことはなく、倒叙すうる怪獣に関してもテレビ番組というよりはどっちかと言うとケイブンシャの大百科で入れた情報がのほうが多いはず。
そのため実際に動いてるのを見るのは初めての怪獣が多かったですね。ちなみにわたくしバルタン星人がトラウマになるほど怖いです。
さて感想なんですが、ああ~実相寺監督の角度ぉ~~~!!
言語化するのは難しいですが、実相寺監督作品は非常に特徴的なカメラアングルが使われてますよね。
今回の総集編でもそれは発揮されており、「恐怖の宇宙線」なんかでは土管の向こう側からのアングルが多用されており、独特の幻惑的な空気感があります。
また、そうしたカメラアングルや演出を用いて語られるエピソードは、ウルトラマンと怪獣の戦いというよりは、どちらかというと「怪獣」という巨大な異物と人間の物語といった印象が非常に強い、言い方を変えればウルトラマンの中でも特にウルトラQ要素が濃いと感じました。
最終的にウルトラマンが怪獣をやっつけるなり宇宙に放逐するなりするんですが、「怪獣が出現する」という異常事態に直接的に対処するのはあくまで人間である科特隊なんですよね。
そして、作中に出現する怪獣たちには、かの怪獣王ゴジラがそうであるように人間社会のさまざまな要素が反映されていると改めて感じました。
次は怪獣にスポットを当てて感想を書いていきましょうかね。
まず「恐怖の宇宙線」のガヴァドンですが、こいつこんなはんぺんみたいにペラペラだったの!?
横から見たデザインは知ってたものの正面からのアングルは見たことがなかったのでなかなか新鮮。Bのほうが実体化するシーンは、特撮ならではの生々しさがあって好きですね。
またこの回では子供が多く登場するんですが、ガヴァドン……というか怪獣という未知の存在は子どもたちにとっては親しみやすい存在というか、一方的に恐ろしい存在ではないんだなという印象を受けました。
「地上破壊工作」のテレスドンは、どっちかと言うと地底人の方のインパクトが強くて地味な印象です。
そして、多くの人に強烈な衝撃を与えたであろう「故郷は地球」のジャミラ。設定や背景の時点でかなり重いんですが、エピソードを通しで見るともう……。
正体が正体だけに、ほかの怪獣に比べて明らかに挙動が人間的なのが不気味です。特にラストで国際会議場の国旗を執拗に破壊しようとする姿、断末魔の苦しみにのたうち回る姿は非常にショッキングでした。このエピソードが当時すでに放送されていたことには改めて驚きを覚えます。
「空の贈り物」のスカイドンなんですが、これ完全に被害者じゃねーか……。何らかのアクシデントで地球に落着してきて、ただ単に「すごく重い」ってだけで「ワイヤーで引っ張る」「オートジャイロをつける」「ロケット弾で空に飛ばそうとする」などの暴行を受けた挙げ句、最終的に「体内に水素を注入して風船のように膨らませる」という散々な目に遭ってます。ここまでひどいことされたウルトラ怪獣ってそうそういないのでは……。
そしてラストの「怪獣墓場」のシーボーズ、こいつこんな萌えキャラだったのか知らなかった……。
白骨化した恐竜のような恐ろしげな姿からは想像もできない、「宇宙に帰ろうとビルの上から両手を羽ばたかせて落下する」「宇宙墓場に帰れないのでふてくされる」といったあまりにもあざといムーブ、こんなのピグモンくらいしか許されないのでは……。
初代ウルトラマンにもこんな笑えるエピソードがあったとは思いませんでした。
あと科特隊、怪獣を宇宙に放逐しすぎ。
ウルトラマンを見終わったあとは間髪入れずシン・エヴァです。
もう何回も見てはいるものの、塚口でこれが上映されるとは本当に感慨深いものがありますね。
さて、ほかのところで見たことがある作品を塚口で見るときにはやはり音響に注意が行くんですが、今回は作品が作品だけに音響が超パワーアップ。
冒頭のパリでの戦闘シーンからいきなりエンジン全開で背もたれがビリビリ震えてます。完全に4DX状態。
また音の大きさだげなく、その音源移動も素晴らしい。特にエヴァの戦闘は目まぐるしく動き回るものが多いので、目だけでなく耳でも楽しめます。
そして中盤から後半戦は爆発爆発また爆発と言った感じの大迫力の戦闘シーンが繰り広げられるので、シアター4全体がリミッター解除状態でビリビリ震えてました。
特にヴンダー発進シーンの轟音たるや。巨大戦艦の見せ場と言えば発進シーンであることは論を俟たないわけですが、その伝で言えばもうこのいヴンダー発進シーンは100点満点中16549843125点でした。
また、エンディングの「Beautiful World」も低音が効いててよかった。
しかしまあ、この社会現象を引き起こした伝説的アニメの完結編を、こうして塚口で見届けることができたのは本当に幸福な経験だったと思います。
それはそれとしてシト新生が途中で終わったのは一生根に持つからな?