こんにちは、初めまして、大狼虎太郎と申します。
本日はご来場ご視聴いただき誠にありがとうございます。
本日のライブの内容はこの枠で完結(する予定)の歌詞とそれをモチーフにした小説について。でございます。
とりあえず歌詞から製作していきますのでどうぞゆっくりしていってください。
コメント等はしっかり目を通していくつもりですので気軽にお声掛けください。
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もし、あなたが命を失う時に、
もし、わたしが命を奪う時に、
ねぇ、答えてみせて。ねぇ、愛してみせて。
なにもいらない、その正しい答えだけください
暗い部屋に灯る明かり 青の閃光が輝くを強く
燃えて消えゆく世界を 海に沈む世界を
とめどなく揺蕩う世界は二分化されたまま
どちらにもいないあなたはどこにいるの
弱さを見せる背中も たくましい心も 何もかもを忘れ去るための道具でしかないの
美しい世界 共に見た景色 何もかもが消えてなくなる前に
あなたの顔を一度だけでも
さよなら 名も知らないあなたに 命続いても もう お別れ
さよなら 名も知らないわたしが 涙拭っても もう いないの
ぼやける景色は私のせいじゃない
ERROR 待ち合わせの場所なんかどこにもない
寒い家で被る毛布 青の閃光が輝きを失う
光消えてく世界を 闇に沈む世界を
戸惑わず轟く花火は二分化されたまま
どちらにもいないあなたを探しているの
強さで見張る背中も つつましい心も すべてがもう捨て去るための虚構でしかないの
麗しい世界 あの日見た景色 何もかもが失い果て亡くなる前に
あなたの顔を最後だけでも
さよなら 名も知らないあなたに 声枯れ果てて もう お別れ
さよなら 名も知らないわたしが 新しいページにはもういない
かすれる景色は私のせいじゃない
DELETE 待ち合わせの記録もどこにもない
世界が消えることを想像したことがありますか。
存在が消えることを想像したことがありますか。
この身消えてなくなるまで この地消えてなくなるまで
{if} {for} {while}
01の世界
ありがとう 名も知らないあなたに
ありがとう 名も知らないわたしが
消えた世界は私のせいじゃない
ERROR 待ち合わせの思い出はここにあるから
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー歌詞終了[404]
無慈悲にも、どんなに力を合わせようとも変えることが出来ないことはこの世界には山の様に存在する。それらにはどうやっても抗うことは出来ず、あるものは涙を流し、あるものは現実から目を背ける。僕に出来ることは何もない。だから僕は現実に目を向けなければならなくなった。
僕の負け組の人生は生まれた時点でもう決まっていた。何の才能もとりえもない。運動もできないのに勉強もてんでダメ。容姿ももちろん、誇れるような場所は僕の体には何一つ存在しなかった。自分に自信がなかった。まるでこの世界から見放されたかのような気がしてくる。そんな僕が見放された世界を見限るのに時間はかからなかった。誰とも喋らず、誰とも会わず、僕だけの世界に閉じこもり誰も寄せ付けなかった。こんな体に産んだのはあの母親だって言うのに、何故か僕に構ってくる。そんな母でさえ僕は拒絶した。
部屋の明かりもつけず布団の中でうずくまる。眠りから覚めても同じ姿勢でPCを開いてゲームだけしていた。
画面の中の世界はこの世界と全く違う世界でダメダメだった僕でもそれを助けてくれる人がたくさんいた。優越感に浸っていたわけではないけどそのつながりがあれば僕は生きてる意味を感じて、もっとその世界に入り込むようになった。
ある日、いつもと同じくその世界の中で生きてきた僕の前に一人の人間(という種族)が現れた。その人はまだ始めたてで動きもままならないような、全くの初心者であった。歩く先々で転び傷つく姿に思わず僕は声をかけた。
「初心者の方ですか?何かお手伝いすることがあったら聞きますよ?」チャットに打ち込んだ文字列の下に新しい文字が現れる。
「お見苦しい姿をお見せして申し訳ありません(-_-;)慣れない操作でうまく動けなくて」
その日からその人間と度々話をする仲になった。
時間があれば一緒に遊び、仲間を紹介しあい、自分のアバター(PCゲーム上の自分自身のこと)や装備を自慢したりして過ごしていた。世界に見放され、世界を見限った僕にとってこのやりとりはこれまでにない日々だった。
そんな中でもお互い決めたわけではないのに暗黙の了解があった。現実を持ち出さないことだ。僕のことを彼は全く知らない。逆もその通りだ。彼といったがもちろん性別だって知らない。けれどそれでもよかった。
...この世界は世界が燃えることも闇に包まれることも珍しくはあったがイベントのように接しはしゃぎ騒ぐものとなっている。どんなことが起きても消えることの無い世界だと思っていたここが送られてきたお知らせのたった一つで打ち砕かれることとなった。
彼と話したたくさんのこと、見て回ったたくさんの景色、語りつくせないほどの思い出が一瞬で失われることとなる。名前も知らないあなたに、名前も知らない僕が、ただ偶然出会っただけなのに、お知らせを閉じると自分の体が消えていくかのように感じられた。
「今までありがとうございました。」急なチャットに驚くと次に新しく言葉が浮かぶ。
「初心者の私とここまで一緒に遊んでくれた楽しかったです。もう会えなくなりますがまたお元気で、」
「もしかしたらまたどこかで、すれ違うかもしれませんし。知り合いだったかもしれません。想だったら面白いですよね(笑)なんて。」
「きっと素晴らしい人生を送っている○○○○。ありがとうございました。」
ページが消えた。もう何も残っていない。僕にももう何もない。
消えた。消えた。消えた。
声が聞こえる。世界が崩れる。ひびの入った世界はこんなにも醜いものだったのかと再確認する。ヒトは変われない。
最後に現実の世界が持ち出されたチャット。約束はしていないけど。
これまで見てきた美しい景色、かけがえのない思い出、偽りの世界に生きる自分。すべて崩れ消え、散っていった。
僕を愛してくれる人がいたはずだ。
扉を開ける。光が漏れる。外界とのつながりがいくつも広がる。
僕の負け組の人生は生まれた時点で決まっていた、何の才能もない。運動もできないのに勉強もてんでダメ。容姿ももちろん、誇れるような場所は僕の体には何一つ存在しなかった。自分に自信がなかった。まるでこの世界から見放されたかのような気がしてくる。
そんな世界を僕が見限るのにはやはり時間はかからなかった。
ERROR-DELETE
見限った世界と違う世界で僕は新しい僕を見付けた。
変わってなかった。
だから僕はこの世界から逃げた。新しい世界はどこにあるかな。愛してくれた人、さよなら
外界から、世界から、隔絶した僕の世界は炎に包まれていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー小説終わり[404@]
お疲れさまでした。本日のライブは以上となります。
ライブ時間は75分程度でございました。創作成果は歌詞が一つとそれを元にした短編(もしくはショートショート)でございます。
本日のご来場ご視聴誠にありがとうございました。
次回のライブもよろしければ。お待ちいたしております。
本日は誠にありがとうございました。