●夢わたりネタ
●CPは誰?
●ラッドが死んだ
●人の好意の上にあぐらをかきはじめるイデ?
●イデを捕獲する話
●アズイデ?
●積み重なる死体。ループ、呪いのような執念の話
「僕を殺さないでください」
夢の中。夢だとわかっていた。これは現実ではないのだと自覚しながら、アズール・アーシェングロットは必死に懇願していた。殺さないで。殺さないで。どうか僕を見捨てないで。アズールの懇願を受けながら、相手は……イデア・シュラウドは、憐れむような瞳で、縋るアズールを見つめながら「可哀想にね」と呟いた。
「君は、本当に可哀想だ」
そう思うのならば!!なぜ見逃してはくれないのか!!地平線の彼方から小さな芽を探し出すように。イデアは必ずアズールを見つけて鉄槌を下すのだ。抗えない強制力を持って、アズールの身体はぐちゃぐちゃに潰される。何度も、何度も。二度と蘇らないよう念入りに。細胞の一片すら残さずすり潰されて、僕は、……僕は。
◆◆◆◆
「イデアさん、……イデアさん?聞いてますか?」
コツン、と駒を盤上に置く。ゲームはややアズールが有利に傾いており、さらに追い詰める秘策に気づかれないようにとアズールは精一杯に雑談を盛り上げていた。なにせイデア・シュラウドという天才に勝てる機会など10戦中1回あればいいほうだ。中にはいいところまで行ける勝負もあるが、だいたいが寸での差で詰んでしまう。
「イデアさんっ!」
「あっ、うん。ごめん」
ぼんやりと遠くを見ていた瞳が我に返り、伸びた腕が駒を次のマスへ進める。
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初公開日: 2021年05月26日
最終更新日: 2021年05月26日
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