ミス晶ってなにするんですか?(迷走)
「ミスラ、また零してますよ」
「ああ、口元についてます」
「もう、食べ終わったらちゃんと手を拭いてください!」
「……賢者はいつからミスラの給仕になったんだ?」
「私だって聞きたいですよ!」
シャイロックはムルに付きっきりだし、ほかの魔法使いに頼んだところで爆発か逃げるか遠慮かの三択なのだ。目の前のファウストにだってそうだ、僕はやらないからな、と先に断られてしまっている。だからと言って世話焼きの彼がなにもしないというわけではなく、こうして私の心労を取り除こうと気にかけてくれていた。
ルチルたちはいま、南の国で泊りがけの依頼に行ってもらっている。