「は〜〜……また中止か……コロナくっそ、人間舐めんなよ!?」
 マツダがリモートワークになってずっと家にいるようになった。パソコンとか使えなさそうなムキムキゴリラのくせに、テーブルの上のノートパソコンに向かって一丁前に使いこなしてるのを見ると、やっぱちゃんとした社会人なんだなと思ってしまう。
 コンビニバイトの俺は元々出勤日数が少ないので、冬のインフルエンザ対策の為に買ったマスクをしながら数日に何日かはバイトに行っている。
 マツダがリモートワークになったことで、俺がもし仮に、万が一にコロナウイルスを持ち込んでしまっても、感染が広がる可能性があるのは同棲してるマツダくらいだ。
 じわじわと感染者が増えて、あれもこれもそれもどれも、自粛に延期に、中止。
 別にどこかに行く予定があった訳じゃねえから、予定が狂った訳じゃねえけど、テレビでスポーツ観戦しても、無観客。しまいには休止に延期に中止。オリンピックすら延期。
 不要不急の用事以外は家にいろってなると、もちろん食料の買い出しには行くけど、それくらいしかやる事が無くて、ログボ回収とかマツダに借りたタブレットで配信サービスの動画見てるくらいしかやる事がない。
 マツダは朝9時からパソコンに向かっていて、昼ご飯を食べた後、13時からまたパソコンの前に座る。それから17時までに仕事を片付けて、コーヒーを一杯飲んでオンオフを切り替える。
「アヅマ、さっきから何やってんだ?」
 
 俺は人をダメにするソファをぼすぼすと殴っていた。
「いやあ、映画館も遊園地も、娯楽施設がどんどん自粛だし、どれもこれも中止だから暇で仕方なくてさ、ついダメにするこいつを殴って発散させてたというか?」
「あー……まあ仕方ねえよ。究極の話、命に関わるしな」
「そりゃーそうだけどさ……」
 床でゴロゴロしていた俺は、マツダが背後に忍び寄ってるのに気付かなかった。
「うぎゃ!?」
 突然背後から両手で尻たぶをがっしりと掴まれた。思わず変な声がでた。
「な、なな、何しやがる!!?? このスケベゴリラ!?」
「いやな? 通勤の時間が無くなったから、実は俺も自由に使える時間が増えたんだわな」
「で?」
「こんなにいいチャンスを逃すのはもったいねえかなって」
「ちゃ、チャンス?」
「そ。今からセックスすりゃあ、明日の朝まで時間いっぱい使えんだろ。アヅマ確か明日もバイト入ってなかったよね」
「ちょ、まてまてまて!!?? それはいつも以上に過酷なセックスするって事か!? 俺の身がもたねえって!」
「いやあ……これに関してはコロナ様々だなあ」
「いや! あの! 中止!! 中止の方向で検討のほどよろしくお願いしますっっっ!!!」
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初公開日: 2020年04月09日
最終更新日: 2020年04月09日
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マツア #ぱわんどろ
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コロナ
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