※環壮の小話を書きます
これさーーー何人視聴中とか知りたいですね!!地味に気になる!!
4月1日
誕生花 マーガレット 花言葉は恋占い
タイトル「花占いは当たらない」
 アイドルの仕事の幅は広い。もっと昔は「アイドルにそんな汚れ仕事を任せるなんて!」みたいな風潮があったらしいけれど、今はまったくそんなことはない。それどころか「綺麗な顔してる奴らが慌てふためくのが面白い」という考えがメジャーですらあるのではないだろうか。人気のイケメンアイドルの扱いを受けてさんざん持て囃されたかと思えば、次の日には虫料理を食べたリアクション芸を求められることだってざらである。そんな業界が日常になってはきたものの、慣れないものはやはり慣れない。
 同じ「誕生日」がテーマの仕事ですらこんなに差があるものかと、環はスタジオの隅で半ば感心していた。セットの方を見遣ると、いかにもアーティスト風の格好をした女性の指示のもと、十名ほどのスタッフが手際良く小物を整えている。おそらくあと五分もしないうちに撮影が始まるだろう。白を基調にした落ち着いたスタジオは、一週間前に収録したRabbiTube収録スタジオのカラフルで賑やかな雰囲気とはまったく違っている。
 今日の仕事はグラビア撮影だ。普段からIDOLiSH7としてもMEZZO”としてもお世話になっている、メジャーな週刊テレビ誌。今年の環の誕生日がちょうど発刊日である水曜日に重なるため、紙面を割かせてほしいと依頼があったらしい。誇らしげなマネージャーから仕事の詳細を聞いたのは、確か半月ほど前だ。
「花がテーマのグラビア撮影です!今回は環さんの誕生花、マーガレットをモチーフにした撮影だそうですよ!お二人にきっと似合いますね!」
マネージャーはキラキラした瞳で俺ら二人に向かって捲し立てた。いい仕事取ってこれて満足!って顔をしている。分かりやすい。本音を頑なに表に出さない相方とは大違いだ。
「マーガレットか。可愛くもあるし綺麗でもあるから、どんな仕上がりになるのか楽しみだな。頑張るよ、ありがとう」
その相方ーー壮五は、説明を聞いて嬉しそうに笑う。
「マーガレットってどんな花?わかんねえ」
「環くんも見たことはあると思うよ」
壮五が素早くスマホを出して指を滑らせる。表示された写真を見ると、こじんまりとした花のようだ。拡大して見てみると、白く細い花びらの形には確かに見覚えがあった。
「おー。これ知ってる。占いのやつだろ」
「占い?」
マネージャーと壮五が同時に首を傾げる。不思議そうな顔をしているけれど、環からすればその反応の方が不思議である。なんで二人ともわかんねえんだろ。
「あれだよ。好き、嫌い、好き、嫌い、ってやつ」
「ああ!花占い!」
マネージャーが納得したようにパチンと手を鳴らした。壮五も同調するように頷く。
「確かに花占いに使われる花で一番メジャーかもしれないね。……ふふ」
「そーちゃん、なんで笑うんだよ」
「いちばんに花占いを連想するなんて可愛らしいなと思って。子供の頃に花占いをした経験があるのかなって想像しちゃったんだ。ごめんね」
「してねーーーーし!!勝手にモーソーすんなし!!」
「ごめんねって言ってるじゃないか!」
「お、お二人とも……」
おろおろしだしたマネージャーを見て、はっと我に返る。ごめんなさい、と謝った声が綺麗に壮五と重なり、複雑な気分になった。後味のスッキリしない形でお開きとなったが、MEZZO”にはよくあることだ。
なんだかくさくさしたので、部屋に戻るやいなや、ベッドにダイブして王様プリンに顔を埋めた。慣れ親しんだ大好きな感覚は心に平穏をもたらしてくれる。それでも、環を見て可愛らしいと笑った、壮五の優しい顔が脳裏にちらついてしまう。
(……俺、花占い、嫌いだ)
「理だよ」
「え?」
「昔、理がよく花占いしてた。だから知ってた」
「理ちゃんが……」
「好きなやつができたら、名前聞き出してこっそり見に行ってた。理を守れる、俺よりつえーやつなのかって。……そんで、」
「……理ちゃんに相応しくなさそうな人だったら、嫌いで終わるマーガレットを渡してた?」
「……サイテーな兄ちゃんだよな」
「でもね、分かるよ。環くんの気持ち。理ちゃんに嫌な思いや悲しい思いをさせたくなかったんだろう?」
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ななし@902ed7
おお、見ててめちゃくちゃ楽しいです!
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初公開日: 2020年04月05日
最終更新日: 2020年04月05日
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