去年から始まった「月1エヴァ」、ついに完結!
というわけで今日見てきたのはこれ!
もう何回も見てますが面白いものは何回も見るものです。そして完全新作が発表されたのでエヴァの呪縛からは逃れられない。
去年から今回のシンエヴァまで全6本の劇場版を見てきて、途中で終わったシト新生で心のかさぶたが剥がれまくって血反吐を吐いたりしたわけですが、それも今回で完結。でもシト新生が途中で終わったのは一生許さない。
作品自体は前述の通り何回も見てますが、こうして一連の企画として見るとやはり改めてエヴァという30年ものあいだオタクを苦しめてきた作品の終わりを感じさせますね。
そして今回の企画で追加された声優陣の冒頭メッセージ、完結編となる今回は、満を持して葛城ミサト役の三石琴乃さん、そして碇シンジ役の緒方恵美さんとなります。
もうこのお二人の冒頭メッセージだけでお腹いっぱいというか感無量というか。特に三石さんの「ヴィレの槍は届きましたか?」で思わず感涙してしまいました。
さて本作、公開前はまあ色々言われてましたしそもそも本当に今回で終わるのか?とも思ってましたが、155分のあいだにきっちりと決着を付けてくれたと思います。
発表当時大きな話題となったパリでの戦闘から「さようなら、すべてのエヴァンゲリオン」のラストまで、ダレることなくしかし緩急のある展開はエンタメとしてもエヴァの完結編としても満足できるものだと改めて感じるとともに、「よくもまあこの作品をちゃんと着地させたなあ……」という気持ちが未だにあります。全編精神世界パートあるいは唐突な実写パートとか十分想定の範囲内だったからなあ……。Qを食らったあとのエヴァオタはもうなにも信じられない状態だった。
そしてその着地点が、結局のところ「すれ違い続けていた親子の和解」という非常にパーソナルなところだったわけですが、わたくし人形使いはこれには十分納得できましたし好き。
結局この一連の騒ぎを引き起こした碇ゲンドウという男は、これだけのことをしなくては妻を失ったことを受け入れられないし息子とも向き合えない脆弱な人間だったってことなんですよね。その脆弱さが限界を迎えたのが旧劇場版だったという。
そしてまたその息子であるシンジ君も、第三村という場所で本来あるべきであった社会との関わりを取り戻すことで喪失から立ち直ったというのがこうして何度も本作を見ているとわかります。周辺環境が彼を受け入れるだけの余裕と優しさを持っている方向に変わったからこその変化でしょう。
こうして見ていると、本作におけるゲンドウとシンジ君は鏡写しの初号機と第13号機のようにやはり鏡写しの存在というか、ゲンドウはシンジ君の大人としての姿、シンジ君はゲンドウの子どもとしての姿というようにお互いにお互いのいち側面を表象しているように思えます。
そしてラストで登場した大人に成長し聞き慣れた緒方恵美さんの声でないシンジ君は、この鏡写しの構造から脱却した、いわば「第三の碇シンジ」とでも呼ぶべき存在なんじゃなかろうかと思います。この辺はもう無限に考察できるでしょうし明確な答えが出る話でもないので一生考えていられそう。
そしてこないだ発表された完全新作。個人的にはこれ、ガンダムで言うなら宇宙世紀の年表を埋めるようなやり方ではなく、「エヴァと使徒」「アダムとリリス」と言ったようなエヴァンゲリオンという作品の基本骨子を踏襲したうえでまったく別の話を作ってほしいと思います。せっかくヨコオタロウ氏という個性的という言葉では済まされないクリエイターを起用したんだから、そこら辺をうまいことどうにかした外典ともいえるような作品にしてほしい。